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2015/08/27

半月板損傷

オステオパシーを勉強し始めたとき一番最初に教わったのは
オステオパシーは機能障害にのみ有効で
物理的な障害つまりは器質的障害には効果がないということ
考えてみればわかることですが
骨折や肉離れなどの器質的な障害に手技療法をやっても治らなのは当然のことです
オステオパシーに限らず手技療法全体の話と言っていいでしょう

あくまでこれは原則的な話であって臨床では例外もあります
その一つが半月板損傷です
もちろん重篤なケースであれば手術しなければなりませんが
現実には軽微な損傷もありうるわけで
損傷そのものを解決するというのではなく
リハビリで膝関節全体の環境やバランスを整えることで
歩けるようにするという場合もあるということです

半月板は内半月と外半月があって
内半月版は環状靭帯により脛骨プラトーに固定され
外半月版は同じく環状靭帯により脛骨プラトー周縁に固定されます
これら半月板は大腿骨から上の重量を分散させ
一か所に荷重を集中させないという重要な働きがあります
球状の凹凸面は膝の角度が変わっても一か所に集中しないというメリットがあります

それにより膝関節の安定性が確保されますが
一回に大きな外力が加わるケースと
長期的に外力が加わるケースがあり
これらを原因として半月板が損傷する場合があります

とりわけ長期間にわたって頻繁に外力が加わるケースでも
膝関節内のバランスが悪いとより半月板に強い力が加わり損傷に至る確率が高まります
元々半月板には神経は通っておらず
半月板に損傷があってもそれだけでは痛みがないそうです
事実60歳になると痛みがなくても40%を超える人が内半月板の後角に断裂があるといわれています

それでも痛みがなければ気づかずに生活を続けているのですが
その後年月を重ね老化による筋肉の衰えや
膝関節内部の荷重バランスの悪さがさらに重篤なケースに導く場合が少なくありません

現実問題として高齢者になると変形性膝関節症を併発していて
より事態を深刻にします

手技療法で膝関節のバランスを整えるといってもそれだけではダメで
問題の本質は筋力の低下や体重の増加だったりしますので
根気のいる作業にはなりますがご本人様の努力も必要です
もちろん無理はできませんので少しずつやらなければなりません

実際にプールで歩いたりなさってメンテナンス的にウチにお越しになり施術を受ける
そういう生活で十数年でほとんど痛みがなくなった方もおられます
もちろんいったん損傷した半月板はよくなることはありません
(血管も通っていないので修復のしようがない)
それでも80歳近くになっても元気に歩いておられるわけですから
それはそれでも有効だと思うのです

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(画像:関節ファシリテーションより)

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