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2015/08/21

型とは何か

先日、月刊トレーニングジャーナルのご紹介をしましたが
先月から始まった連載「型とは何か」をとても興味深く拝読しています
今月は「型の起源を能楽に探る」というテーマで
「型」というものが何でありどうして受け継がれていくかが解説されています
能の世界では稽古において師匠の動きを真似て型を身に着けるそうですが
代々伝わってきた型には最も理にかなった無駄のない動きが集約されていて
それを身に着けることが修行としての最短距離ということが書かれていました

また「稽古」という言葉も「稽」という字には考えるという意味があり
「古きもの」を「考える」ことが稽古の本来の意味だそうで
単に練習するのではなく代々伝わってきたことを
考えながら習得する、そしてその手段が模倣というわけです

これ以上のネタバレはやめておきますが
もっと具体的な興味深いお話が書かれていますので
ぜひトレーニングジャーナルをお手に取ってお読みくださいませ
ついでに私のコラム『身体言葉に学ぶ知恵』もお読みいただけると幸いです

さて昨今、デザインの模倣が話題になっていますが
我々手技療法の世界も模倣から始まります
師匠のやり方を真似て稽古をしたものですが
新しい技法を勉強するときも本を読んで
書いてある通りの手順を覚えることから始めます

ただ問題なのは本人は一生懸命に真似ているつもりなんですが
実戦で使ってみると上手くいかないのです
主観的にはそっくりそのまま真似ているつもりでも
客観的には微妙な違いがあるのでしょう
だからこそ能などの世界では何度も何度も稽古を重ねて
かなりの年数をかけてマスターしていくのでしょう

それほど自分が思っているイメージと現実が乖離しているわけで
そのギャップを知り修正して使える技にするまでのプロセスを身に着けることこそ
稽古の真の意義のように思うのです

今問題になっている件のデザインは同じ模倣でも
結果のみを模倣していると世間では見られていることに問題の本質があるのではないでしょうか?
このケースが白なのか黒なのかはわかりませんが
うわべだけの事実を模倣しても底の浅さは消えません

だからあるべき模倣の仕方とは
対象となる人の考え方や修正能力まで真似ないといけないように思います

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