CRPS(複合性局所疼痛症候群)
CRPSとは骨折、捻挫、打撲などの外傷をきっかけとして
慢性的な痛みと浮腫、皮膚温の異常、発汗異常などの症状を伴う難治性の慢性疼痛症候群をいいます
その定義づけが難しいほど多様な症状があるそうで
それゆえにCRPSの診断も容易ではないそうです
CRPSは慢性疼痛の分類で、RSDとカウザルギーがCRPSに分類され
前者がTypeⅠ、後者がTypeⅡと呼ばれます
TypeⅠは軽微な外傷の後に発生し単一の末梢神経の分布に関係せず拡がります
痛みの原因となる刺激に対し不釣り合いな強い症状が出るのが特徴
症状に浮腫、皮膚血流の変化、発汗異常が伴われることがあります
TypeⅡは1本の神経やその主要な分枝の部分損傷後に起こり
通常手や足の領域の灼熱痛、アロディニア、痛覚過敏を伴います
神経損傷との関連性がある点でTypeⅠと違いがあります
1. 皮膚・爪・毛のうちいずれかに萎縮性変化
2. 関節可動域制限
3. 持続性ないしは不釣合いな痛み,しびれたような針で刺すような痛み(患者が自発的に述べる),知覚過敏
4. 発汗の亢進ないしは低下
5. 浮腫
これらがCRPSの判定基準となりますが
このうち2つ以上該当する項目があれば臨床上はCRPSと判断されます
CRPSは骨萎縮や関節可動域制限などの症状があることから
リハビリテーションが施される
CRPSの疼痛を劇的に緩和する方法は現在なく
神経ブロックなどの治療法が中心となるそうです
また精神心理学的治療も並行して行われることがあります
備忘録として…
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