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2015/07/27

ファルクラム

世間には身体の硬い人がこれほど多いのかと思います
「身体が硬い」というと柔軟性がないというようにとられがちですが
だいたいこれは運動不足や老化により筋肉が伸びなくなることで
関節可動域が減少してしまうことをさします
実はもう一つのパターンがあって
潜在意識ないしは無意識に自ら筋肉を硬くしているケースが実に多いんです
わかりやすく言えば日常的に強い緊張を感じ
本人が意識することなく力が入っている場合がそれです
「肩に力が入る」という言葉もありますが
無意識のうちに力んでしまっている場合でも
その緊張を強いられる場面が終われば緊張も解けていきますが
長期間にわたる場合は身体に変調をきたします
ひどい時になるときっと寝ている時でも風呂に入っているときでも
軽微な緊張が持続しているんだろうと推測できるときさえあります

十数年前から「脱力」ということに考えを馳せています
ついつい力んでしまいがちなことが多い世の中で
力を抜くことの大切さを痛感してしまいます
ところがやってみるとこれがなかなかできないものです
なぜならば力を抜くといっても全部抜いてしまうと
立っていることすらできないわけですから
ある部分には力を入れつつある部分には力を入れない
要するに「力の分別」が要求されるわけです
簡単そうで難しいのはここなんです

例えば子供のころ自転車に乗る練習をしましたが
乗れないときはいらないところに力が入りすぎて
バランスがとれず自転車はフラフラします
ところがコツをつかんでリラックスすれば
そんなに自転車に乗ることに力が必要でないことがわかります
鉄棒の逆上がりの練習のときでも同じような経験をしました

世の中、そんなに力を込めてやる動作って多くはありません
むしろ余分な力が入るほど下手くそになります
ペンで字を書くとき力が入れば入るほど上手に書けません
武道の達人なんて言われる人は力を入れずに軽やかな動きで相手を制します

話はコロッと変わりますが
これも以前から試しているんですが
雪駄や草履、下駄をはいて日本古来の歩き方を身につけようとしています
鼻緒のある履物で歩くとき鼻緒からの着地がポイントになります
西洋の靴だと踵(かかと)からの着地になりますが
日本の履物は踵が1cmほど短く作られていますので
原則的に踵からの着地はできません
しかも鼻緒を指で挟み込むことでしか履き物を固定していませんので
別の部分に力が加わると履き物が乱れたり脱げたりします

さらにスムーズに動こうとすると頭を激しく上下動させず
重心の位置を同じ高さにしながら動くときれいに動けます
その重心とは仙骨の位置
「臍下丹田」と呼ばれたり「ムラダーラチャクラ」と呼ばれる辺りです
ここに身体の重心をすえて動けばとてもいい歩き方ができます

それにはちょっとしたコツみたいなのがあって
身体の内側にある筋肉を意識して使うようにすると
そういう動きが容易にできます
例えば足の親指から内股を使って歩きます
ハムストリングでも半腱半膜様筋を意識的に使い
内転筋群から恥骨結合までに意識を向ければ簡単にできます

きっとそうすることで仙骨辺りを中心とした軸が身体の中に芽生えるんだろうと思います
いったん身体の軸ができればそこだけを活動させて
それ以外のところは極力力を入れない

ちょうど天秤ばかりを吊るしてある紐さえ持てば
あとは力が加える必要がないわけです
人間でいえばちょうどそれが仙骨辺りになってくるのでしょう

ようやくここで脱力と軸の関係がつながってきたいようです
結局言いたかったのは「脱力」の練習だけをしていても効率的ではなかったのかもしれません
軸を作る作業と脱力を並行してやる必要があるようです

フランクリン・シルズが「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」で
「吊るされたファルクラム」という言葉をよく使ってましたが
クラニオワークの世界でも中心軸となりうる脊椎の在り様が
もっともその動きが活発になる状態が余分な力を排除し
最小限の力で最大限の活動ができるようになるのが理想的なのかもしれないですね
その状態を作るためには姿勢も大事だということがあらためて感じるようになりました

書いているうちに自分でもわけがわからなくなりましたが(笑)
ちょっとそんな方向性が見えてきたような気がします

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