癒着
ここ何年か組織の癒着に注目しながら施術しています
不活性になるとその部分の血液やリンパの流れが悪くなり
組織同士の滑りが悪くなると機能が落ちるばかりか疲労回復もできなくなり
悪循環にはまってしまうことで次第に様々な症状が出るケースを見てきました
先日事故により足関節付近を打撲され
1年ほどたって患部は治癒しているけれど
足全体に痛みがでるというケースに出会いました
個人の問題にもかかわりますので詳細は省かせていただきますが
今まで扱ってきたケースが年数をかけて慢性的に不活性の状態が続き
症状が出るに至ったものがほとんどだったので
外傷が原因でこのような状態に陥ったのは初めて見たのです
足のむくみが激しく、関節可動域も減少し
疲労感が常にあり時折痙攣も起きるという状態でした
元々ケガをされた足関節部分のみならず
下腿・大腿まで全体に組織の癒着が確認されました
おそらく打撲により組織が潰れたことにより
細胞が修復したのちも癒着があり
血液の循環が悪いことから疲労も取れず
不活性の部位がどんどん広まり
原因不明の症状にまで拡大したのではないかと考えました
筋膜同士・筋膜と皮膚の癒着を取ると
むくみも消え関節可動域を広げると予想以上に足が楽になりました
従来であれば筋拘縮を取ることに主眼を置いた施術をしたのですが
視点を替えて技法を組み合わせるとまた違った結果が得られました
こういうちょっとした考え方を変えるだけで
結果がに違いが出るというのは面白いものです
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