後記
5月2日から6日の日程で福島県の出かけた今年の311スマイルアゲイン
心地よい疲れを感じつつ想い出を反芻(はんすう)しています
毎年慌ただしく出かけて落ちつく間もなく帰ってくるのですが
今年も出会った人の多さや出来事の多さを頭の中で整理するのは
大阪に帰ってきてしばらく時間をおいてからとなります
ホンの数日行ったくらいで福島の今を語るのもおこがましい話ではありますが
逆に年に一度だからこそ変化を実感できるという面もあります
特に物理的にも精神的にも不安の多い仮設住宅の皆さんは
故郷に帰りたい気持ちと今もなお残る原発の不安に葛藤を強いられている人も少なくないようです
年々仮設住宅の人は少なくなっているそうですが
それでももろ手を挙げて帰ってらっしゃるわけではないと伺いました
そして施術させていただいた人の中でご高齢の方の割合が高まったようにも思えます
流れた月日の分だけ年齢を重ねるという事実もありましょうが
生活が変わるということに不安を感じる高齢者が
故郷に帰るということに踏みきれないというのも要因なのかもしれません
政治が悪いとか行政が悪いとかそんな単純な問題ではなさそうです
起こってしまったことに対する顛末でいろいろな考えや環境がある中
みんながみんな幸せになれる方法ってそうそう簡単には見つからないのかもしれません
だからこそ仮設住宅で暮らしておられる方の
助け合いの気持ちは同じ痛みを持つ人同士だからこそ共有するものかもしれません
わずかな時間滞在しただけでも何度も見かけた思いやりの行動
当たり前のように見えてもなかなかあそこまでできるものではないように思いました
今後仮設住宅の皆さんの環境は次第に変わっていくのでしょう
いいこともあるでしょうし、悪いこともあるでしょう
私たちに何ができるというわけではありませんが
もう少しの間でもいいから福島の皆さんとかかわりを持ちたいと感じました
それとメンバー全員が力を出し切ってそれぞれの役割を果たし
イベントも大盛況のうちに終わりました
私も大勢の方に対して施術をさせていただき
とても充実した時間を過ごさせていただきました
その際にお知り合いの方に声をかけていただいて
ブースにご案内いただきました
またたくさんの差し入れもいただきとてもやりやすい環境を作ってくださいました
地元の皆さんのご厚情に感謝申し上げます
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