2015/04/30
2015/04/29
2015/04/28
人生を楽しんでいる人は歳をとらない
いつもお世話になっている東海大学医学部教授の川田浩志先生の新刊です
いろいろな角度からアンチエイジングを研究されておられる川田先生ですが
今回は「生き方」そのものに医学的見地からのアプローチをされています
「人の生き方」というテーマは自己啓発・哲学・宗教の分野では
いくらでも取り上げられてはいますが
だいたいが著者の考え方を記したものにとどまります
本書はまごうことなき医学書として
様々な研究や実際に導き出されたデータに基づいていますので
なんとなく納得するという曖昧な感覚で終わりません
しかも身体に起こる具体的な変化まで書かれていますので
自分でも思い当たる節がいくつもありました
とにかく川田先生の興味は守備範囲が広く
食事や運動についての科学的なアドバイスのみならず
お釈迦様が実践されていたと言われるヴィパッサナー瞑想にまで
科学的な根拠に基づく解説をされているのには驚かされました
「人生を楽しめ」といわれてもどうやって過ごせばいいかわからなくて当然
だから具体的に生活の中にどのような取り組み方をすればいいのか
多くの方法が記されているから至れり尽くせり
あとはその気になってやればいいだけです
毎回川田先生の本を読んだ後は勇気がわいてきます
全部は無理にしても必ずいくつかの項目は実践しています
こういう取り組みには長い年月を必要としますが
ジワッと効果を感じられるのですからやめられるわけがありません
最近になって以前より若返りを実感できるようになったのも
先生の情報から得た知識を実践したからだと思っています
いくら医学が発展しようともいつまでも若く健康でいたいという願いはかわりません
自分でできる範囲は自分で責任を持ってやらないと
誰も願いをかなえてはくれません
医学書ではありますが将来の自分の溌剌とした姿をイメージしながら
ワクワクして読める一冊です
2015/04/27
変形性膝関節症と筋肉
加齢とともに膝関節の機能が低下し半月板や軟骨が変形したり潰れたりする変形性膝関節症
まさに変形する器質的な障害ですので
手技療法そのものでどうこうできるものでもありません
それでも保存療法を望みこれらる方が少なくないのも事実
程度いかんによっては絶対に手術の方がいいケースもありますので
できるだけ丁寧に説明して手術をお勧めすることもしばしば
ただ軽微な場合に痛みが軽減したり痛みが取れることもありますので
ためしに何回か施術して様子を見ることもあります
変形性膝関節症になるに至る原因として筋力低下・老化・肥満が挙げられますが
体重が重い人が必ずしもなるともかぎりませんので
あくまでも自分の体重が支えられない程度に筋力が低下したと考えた方が合理的でしょう
だからお年を召した人でも筋力に余裕がある人はなりにくいという理屈が成り立ちます
筋力が低下したり筋拘縮により膝関節の隙間を縮めてしまう筋肉とは
当然膝関節をまたぐ筋肉全般となりますが
その中でも私が注目しているのは半膜様筋と膝窩筋
膝が痛む人の足を触っていると高い頻度で筋拘縮を起こしています
オリジナルのカウンターストレインなどを使いこれらが弛緩すれば
多少は楽にることが多いのです
ちょっとマニアックのお話になりますが
ローレンス・ジョーンズのカウンターストレインに
前十字靭帯(ACL)を対象とした技法がありますが
筋紡錘に働きかけ反射弓の回路を切断するのが作用機序であるカウンターストレイン
それなのにACLに利かすということに長い間疑問に思ってましたが
ACLではなく半膜様筋や膝窩筋に利かせ
二次的にACLの緊張を取り除くのであれば納得できます
それが証拠にこの技法は下腿に軽い内旋・内転をかけますが
半膜様筋と膝窩筋の作用には内旋もあります
だからこれらの筋肉に利かしていると考えればつじつまが合ってくるように思うんです
話を基に戻しますと私の施術で首尾よく痛みが取れたとしても
実はあまり長持ちはしません
なぜならば痛みを発生させた原因が自分の身体を支える筋肉の力に
充分な余裕がなくなったのが一番の原因だとしたら
それに足りる筋力がつくまで原因はなくならないからです
だから本当に大事なのは痛みを取ることよりも
痛みが取れてからどれだけ努力するかにかかってくるわけです
あまり膝に負担をかけず筋力をつける運動として水中ウォーキングなんかを勧めていますが
いずれにしても長期的な視野で取り組む覚悟は必要です
2015/04/26
2015/04/25
2015/04/24
2015/04/23
過小評価?
人間誰しも年を取ってくると身体に一つや二つの不安はあるものです
これが意外に厄介で軽微なものから重篤なものまで様々ありますが
けっこう長い付き合いになるもので「持病」なんて言い方をする人もいます
私らが施術するといったんは楽になるのですが
またある程度の期間が経てば同じ症状を訴えてやってこられます
私がいつも「治すことはできない」というのは
その人の身体の属性みたいになった症状は
程度を抑えることはできても
完全に取り除くのは実に困難だからです
ほぼオープンのときから十数年通われている方がいます
その人は肩から背中にかけて疼痛を伴う肩こりとでもいうのでしょうか
月に一度くらいのペースでお越しになります
先日お越しになったとき「今日は違うんです」と困り顔
いつもと違って足がしびれるということだそうです
坐骨神経痛だろうと考えて矯正してみたら
意外にあっさりとしびれはなくなりました
それで驚いたその方…
「エライもんですねぇ」「まさかこんなことまでできるとは思わなかった」
私は苦笑いするしかありません
「一応ここは『腰痛館』ですから、そっちが本職みたいなもんで…」
みなさん自分の症状を介してしか私との付き合いがありませんので
そういうふうに思われるのもなんとなくわかるんですが
逆に今までどう思われていたのか聞いてみたいような聞いてみたくないような…
『腰痛館』といっても腰痛で来られる方の割合はさほど多くはありません
とりわけ最近はなんでもアリみたいな雰囲気もありますので
自分でも納得せざるを得ないのですが…
2015/04/22
自給自足
まだまだ寒暖の差が激しいのですが
それでも周期ごとに暖かくなってきました
ベランダにあるプランターからも新芽がふきだしました
こちらはタラの木(タラの芽)
数年かかるみたいですが一等地を用意して育てています
アスパラガスも芽を出しました
こちらも2年計画です
ラディッシュは早く食べられそうです
もうちょっと大きくなったらまびき菜をサラダに入れようと思います
はつか大根という名の通り一カ月弱で収穫できるみたいです
いただき物のクレソンも植えました
けっこう繁殖力が強いそうなのでかなり増えるのは早いみたいです
この間食べた豆苗の下の部分を水につけています
これも10日ほどで食べられそう
去年植えたパセリが冬を越して成長し始めました
けっこう去年も活躍しました
ミツバはもう何度か収穫して食べてますが
スーパーで買ってきたミツバの根の部分を植えたらこうなりました
水耕栽培ではないのでクセは強いですが火を通すと美味しくいただけます
遅ればせながらニラも新芽を出しました
2年くらいかかるそうなので来年が楽しみです
あとミョウガも植えました
オクラとベビーリーフの種も植えました
留まることを知らぬ行動力は
自給自足の生活という夢に向かっています
2015/04/21
痛みは移る?
何回か通って膝の痛みが取れたと思ったら腰が痛くなった
右の腰が楽になったら今度は左側が痛み出した
肩こりが楽になったとたん腰痛が出だした
こんなケースは何度も遭遇していますが
せっかく楽になったのに他の部分が痛くなったらショックは相当なもの
人によっては施術のせいで悪くなったと誤解されることもありました
一生懸命にやって痛みがなくなるのも難しいですが
触ってもいないのにそこの部分を痛くするのは至難の業とも言えます
メバチコ(ものもらい)じゃあるまいし違う部位にうつるというのも現実的ではありません
実際のところは元々悪かったんだけど
本人さんは痛みを感じていなかっただけと考えた方が自然です
身体のどこかに痛みが発生する場合
どこかにぶつけたとかの外傷などを除いて
少なくとも痛い場所の周辺はみな悪いケースがほとんど
たまたまもっとも悪い場所だけに痛みが発生して
それ以外の悪いところはさも何事もなかったかのようにふるまいます
当然本人さんは気づかないのですが
身体を触ってみると他にも悪いところはいっぱいあります
だから施術を受けてもっとも悪い場所がマシになったとき
2番手の悪いところがアピールしだすことがあります
先日も膝に激しい痛みを感じてこられた方がいました
数回の施術で膝の痛みを感じなくなった途端に腰に痛みが走りました
最初からそうなるかもしれないと先に申し上げておいたので
納得していただいたのですが痛いものは痛い
今度は腰を中心に施術をしてなんとか一件落着
膝が悪い人も腰が悪い人も大腿部に筋拘縮があり
たまたまどちらかに痛みが走っただけのことで
私から見れば膝が悪い人は腰が悪いし
腰が悪い人は膝も悪いと考えています
嫌なものですがこういうつながりはよくあります
結局両者の痛みの根源は大腿部の筋肉が発端だったわけです
実際の施術は根源部分だけのアプローチでどうこうなるものではありませんが
でも最終的には根源部分もしっかりアプローチしておかないと
痛みの素を残したままだと将来の不安を想像させます
口で言うほどたやすいことではないのですが
本人が感じていない重要なところの改善は
私の仕事の中でも大切にしているところです
2015/04/20
大殿筋
(画像:図解 機能解剖学)
[大殿筋の起始・停止]
(起始)
後殿筋線の後方、仙骨・尾骨の外側縁、胸腰筋膜、仙結節靭帯らに付着。
(停止)
浅層は、大腿筋膜の外側部で腸脛靭帯に移る
深層は、大腿骨の臀部粗面に付着
[大殿筋の主な働き]
股関節を伸展する 股関節を外旋する
…とまあ解剖生理学の本で大殿筋を調べると
たいていこんなふうに書かれているでしょう
お尻の膨らみは脂肪を除いてこの筋肉によってつくられますが
スポーツ選手なんかはこのお尻の大きさや形で
すぐに見分けがつくものです
ジャンプするときや立ち上がるとき
サッカーでボールを蹴るとき足を後ろに引くのにも使います
また蹴り足ではなく軸足の大殿筋は体幹を安定するために働きます
だからスポーツ選手は走ったりスクワットなんかで大殿筋を鍛えます
さて今月号の月刊トレーニングジャーナルの連載
「臨床スポーツ鍼灸研究会」に大殿筋のことで興味深いことがありましたのでご紹介します
上記のとおり大殿筋の作用は股関節の進展と外旋なんですが
大殿筋を中心を境として上部線維と下部線維に分け作用の違いを解説しています
上部線維は股関節の外転に作用し
下部線維は股関節の内転に作用するそうです
主な動きは伸展ではありますが大殿筋の線維の走行が斜めであることに着目なさっています
一般人の話として運動不足や老化現象で
お尻の肉が落ち垂れ下がるというような話もよくあります
私もやはり若いころに比べるとお尻の大きさが違います
いわば自然現象ともいえることなんですが
これが身体にどう影響するのかという問題が書かれていました
お尻の肉が落ちるて垂れ下がるというのは
大殿筋の下部線維が痩せて活動能力が低下します
すると足は内転する力が弱まるり
内側のハムストリングに負担がかかることにより
肉離れのリスクが高まるということです
こういう運動連鎖はスポーツ選手であろうが一般人であろうが起こりうることです
ここからは私の意見ですが
老化に伴い内転筋も弱るケースが多く
これらの現象が相まって股関節が外転しやすくなります
お年寄りがO脚になって内半月板を痛めるのも
初期段階ではこういう現象から始まるのかもしれません
運動連鎖は股関節から骨盤の後傾を生み
脊椎のS字カーブがなくなり腰椎にかかる圧迫が増せば
腰痛にもなってくると考えられます
実際にご高齢の方の身体はそんな状況ですからね
もちろん大殿筋だけを維持してすむ話ではありませんので
全体的に筋力を維持しなければ自分の身体を支える能力が低下します
そのうちの一つのバロメーターとして注目しておくことも大切です
2015/04/19
GIRL TALK
クールな雰囲気が好きで一時はまったボーカリストAKIKO
クラブ系ジャズというのもシャレた感じがしました
スタンダードを歌ってもこの人の場合ポップスみたいなノリになるので
構えることなく気軽に聴けるのが特徴
重厚感がないのが逆に魅力かもしれません
2015/04/18
2015/04/17
打撲で気をつけること
今月の特集は「打撲で気をつけること」
基本的に腰痛館では打撲は扱いません
手技療法でどうこうなるものでもありませんので
そういう場合は速やかに整形外科で受診されることをお勧めします
たまに痛みの原因が打撲かどうかわからない場合もありますが
そういう微妙な場合も整形外科をお勧めします
打撲も応急処置いかんによってその後の経過が変わることもありますので
なるべく早く診断してもらい適正な処置を施す必要があるからです
打撲は表層に大きな力がかかるのですが
意外に深層筋が骨に挟まって損傷が激しくなるケースもあるんですね
頭文字の「RICE」が打撲の時も応急処置の基本となるそうですが
今までエビデンスに基づいた説明がなかったのが意外でした
打撲とひと言でいっても様々なリスクがあるようです
骨折はもちろんですが骨化性筋炎も起こりうるので
経過を見ながら適切な処置をしなければならないようです
心臓震盪も命にかかわる大きなリスクのひとつ
硬式野球の打球が当たってというケースが多いようですが
その他のスポーツもその危険を含んでいます
軟式野球・打撃系の武道・フットサル・柔道などでも
心臓震盪になったケースはあるそうです
AEDを準備しておくことでリスクを軽減できそうです
連載コラム『身体言葉に学ぶ知恵』
今月のテーマは「面従腹背」
多くのメンバーを率いて成果を上げるのは難しいものです
偉そうに命令するだけじゃ誰もついては来ません
後ろを向いて舌を出していませんか?
成功をおさめたリーダーはどんなノウハウを持っていたのでしょう
リーダーたるべき器とはどんな人なんでしょう?
2015/04/16
ゴールデンウィークは
早いもので4月も後半
あと2週間ほどでゴールデンウィーク
皆さん待ちに待った大型連休です
休み中にご予定のある方も多いかと存じます
さて腰痛館の営業日程ですが
毎年GW中はスマイルアゲインの活動で
数日間福島県に訪れるのですが
今回の日程は5月2日の午後に出発して
5月6日に帰阪の予定となりました
5月2日(土)は午前中のみの営業
3日から6日まではお休み
7日(木)より通常営業となります
お休み期間前後の予約は詰まる可能性がありますので
ご希望のお方はお早い目のご予約をお願い申し上げます
勝手ながらよろしくお願いします
なおお休みの間も予約は承っておりますが
電波状態のよくない地域もありますので
転送している携帯電話がつながらないこともありますので
なにとぞよろしくご理解くださいますようお願い申し上げます
2015/04/15
左回り健康法則
多くの方が同時期に左のハムストリングにハリが出るという疑問に
同門の先生から「こんなのもありますよ」とご紹介いただいた本です
先日紹介した「からだの異常はなぜ左に現れるのか」と同時に注文しました
一番よかったのはこの本は他人の批判がなく
ひたすら著者の収集したデータや考え方が書かれているのでホッとしました
たいていのスポーツ競技は左回りであったり
オートバイを運転していて左回りは楽だけど
右回りは難しく感じるというようななぜだかわからないけどそうなっている
そういう疑問と手技療法を関連付けた興味深い本です
とにかく世の中にある「左回り」をいっぱい集めてきたという印象が強い本です
大量に集めてきた状況証拠で有罪を訴えるような雰囲気もありますが
台風・スポーツ・ピラミッドの階段などの「左回り」を紹介すれば
なんとなく雰囲気に飲みこまれそうな感じじなります
結局これらの論拠となるのは磁気ということになりそうなんですが
状況証拠と結び付ける決定的証拠としてはいささか薄いような感じもします
カイロプラクターである著者がそういう理論に基づいた技法もたくさん紹介されています
SOTなんかもむかしちょっとだけ習ったので懐かしいです
頭蓋骨のアプローチなんかはCSTとして使えそうなものもあります
後は著者の見解を信じるか信じないか…
釈然としない部分もありましたので
こういう見解もあるというレベルで留保したいのです
先行き施術しながら著者の見解を検証していくつもりです
それにしても左足は軸足なのでというくだりには食いついてしまいました
こういう分野での考察はどちらかというと私の好きな分野ですので
好き嫌いという極めて主観的な理由で頭にのこりました
さてもう一冊追加で取り寄せた三木茂夫さんの本も到着したので
引き続き読んでみることにします
2015/04/14
鍛えるべきは
腰痛館に来たたいていの方には運動することをお勧めしています
運動選手以外は運動不足が原因となる体調不良が大半を占めますからね
「自分の身体は自分で守れ」という妙なモットーがありますので
毎回くどいほど言ってます
ありがたいもので私の意見に賛同して運動を始める方もいらっしゃるのですが
問題はそのやり方
張り切って若いころみたいにバンバンやっても逆効果
一晩寝たらどんな疲れでも取れたのは20代まで
そこそこ年齢を重ねるとなかなか疲労が取れないのは
多くの方が経験されてるはずです
だから身体にいいからとむやみやたらと運動量を増やすのは
たまった疲労で痛みが増えることもあります
それと筋肉が落ちたから運動で増やすという発想の人もおられますがこれも程度問題
「筋肥大」といって筋肉量を増やすこともいいのですが
問題は筋肉の質の良し悪し
疲れたままで筋肉の量を増やしても硬い筋肉しかできず
これも痛みの原因となります
だから筋肉の質を向上することも考えていただいた方が得策です
筋肥大が悪いと言っているわけではありません
せっかく筋肉を増やすのですから
ストレッチなどで伸び伸びとした柔らかい筋肉でないと
一生懸命やった運動も効果半減ってわけです
これはスポーツ選手でもよくあることですが
ウォーミングアップやクールダウンなしに筋トレをして
パフォーマンスが落ちたりケガをしたりということもあります
地味な準備体操や整理体操が筋トレの効果を倍増させることを知っていただきたいのです
やり方がわからなければラジオ体操なんかがいいと思います
2015/04/13
効果は?
妊娠中のお母さんは妊娠5カ月の戌の日に妊婦帯をつけるといいます
なぜ戌の日かといえば一度の出産で何匹も子供を産む犬が安産の象徴として考えられていたからと聞きます
そんな話を聞くと迷信のようにも思えますが
妊婦帯はお腹が大きくなると身体が後ろに反るので
通常時よりも背骨に負担がかかります
そこでお腹を絞るように腹帯を締めると腹圧が上がり背骨が安定します
ちょうど自転車のタイヤに空気を入れると安定性が増すのと同じ理屈です
腰痛ベルト(骨盤ベルト)も同じような原理で
お腹を締めることで腹腔内の空気圧を上げると
お腹の中に空気がいっぱい詰まったボールがあるのと同様
体重が背骨だけでなくそのボールの上にも乗ることになり
体重が分散されるので背骨が安定し
腰痛が軽減するという仕組みになっています
余談ではありますが最近は腰痛の原因として
腹圧を上げるための腹横筋や
背骨の安定性を維持する多裂筋がクローズアップされてきているのも
このようなメカニズムが注目されているからに他なりません
虎・マートン、必勝はちまきでフリー「トレーニング、スタイルネ」
なかなか並みに乗れそうで乗れないタイガース
マートン選手がハチマキをして猛特訓
これもタイガースの優勝を安産にするための作戦でしょうか?
ところでハチマキというのはここ一番頑張るときに締めるものですが
前頭骨・頭頂骨・側頭骨・蝶形骨・後頭骨など
クラニオワークで重要な骨をすべてホールドしています
これはひょっとして静止点の誘導を狙っているのでしょうか?
そういえば時代劇なんかで病気で寝込んでいる殿様がハチマキをしてましたね
クラニオワーク的な機序がぜひ知りたいものです
2015/04/12
A Talk with the Wind
東大法学部を卒業し司法試験を受けるも断念して…
そんな経歴を聞くといったいどんな人かいなと思うのですが
その後ボーカリストになりブルーノートにまで出るというのは
音楽の才能の方が強かったんでしょうね
その独特の歌声はぽわ~んとした癒し系
たいがい眠気を誘うそれ
このアルバムもそうなんですが
収録される曲がすべてスローなものばかり
アップテンポな曲やビートの利いた曲はありません
他のアルバムでも同じような感じ
個性をよく理解した上でアルバムを作っておられるようです
2015/04/11
2015/04/10
2015/04/09
身体の異常はなぜ左に現れるのか
以前にもブログに書きましたように
左のハムストリングが異常に硬い人が多いという疑問を持っています
先日お慕い申し上げております先生にその疑問を投げかけたところ
一冊の本を紹介してもらいました
実はその本をアマゾンアタックしたところ関連本ということで
こちらの本も出てきたので買いました
とりあえずこの本が先に到着したのでこちらからブックレビューを書きます
巻頭に「ここで記した内容は、第三者が科学的に実証しているわけではなく、あくまでも私個人の記録であることを明記しておきたい」とはっきり書かれている通り科学的・学術的な記述は皆無です
しかも挙げられている臨床例も施術したら治ったという事実だけを紹介されているのでどういうようなことをしたのかもわかりません
宣伝本の類でももうちょっとチラ見的なものがあるのですが
多くのがん患者を扱っておられるわりにそういうものがありません
この手の本の多いのは医師による医療の批判
そして他の手技療法の危険性についてはかなりのページを割いています
現代医療がダメだから自分のやっていることに正当性があるような論調はあまりフェアな感じはしません
あくまでもわたし個人の価値観なんですけど
それぞれに長所もあれば短所もあるはず
ことさらに他者の短所ばかりあげつらって長所には触れない
そして自分の方は長所ばかり
どうもこういうのは気に入りません
肝心の身体の左に異常がでるのかというにといての説明もしくはヒントを待ち望んでいる私にとって
このままで終わるれば最悪だと思い読み進めていたら
最後に左に異常が出ることの論拠が書かれていました
それは三木茂夫さんの本に書かれてあった交感神経に関わる理由
結局その説明だけでは消化不良なんで三木茂夫さんの本を取り寄せることにしました
なんか刑事ドラマの聞き込みで解決の糸口を探しているような感じです
200ページのうち最後の20ページで多少救われたような気がしました
背骨のズレを解消することで
癌などの重病を治そうとする壮大な理想を掲げてなさっておられるので
もう少し具体的な話や論拠の広がりも欲しいところです
800円の本で贅沢言ってはいけませんかね?
2015/04/08
2015/04/07
2015/04/06
自分で経験すれば
先日からお天気がすぐれません
いつも言います通りお天気が悪いと忙しくなります
調子を崩す人が増えるからです
時には私自身も例外ではありません
それなりに体調管理には気をつけてはいますが
寄る年波には勝てずちょこちょこ調子が悪くなります
金曜日くらいから違和感を感じていたんですが
土曜日の朝になると左肩に痛みが走り腕が上げられません
そんなにたいそうなものでもないので仕事はできそうだったんですが
それでも土曜は朝から晩まで予約がいっぱい
これで疲れたら更に症状が重くなる危険性を感じたので
関節モビライゼーションをいくつかやってみました
おかげさまで9時前には痛みもなくなり
いつも通り仕事ができました
なんでもやってみるもんですね
しかしこういう経験は習っても習得しえないもの
どこまで動かせば違和感が生じ
どこまで動かせば力が入らず痛み出し
どの角度で引っかかりを感じるかというのは
なかなか自分では経験できないこと
これも勉強の一つと捉えて
前向きにリハビリメニューを考えたいと思います
2015/04/05
Dreamscapes
Dreamscapes Phillip Strange・Darek Oles・Peter Erskine
ピアノ・ベース・ドラムスのシンプルな構成
アルバム全体が落ちついた曲目が中心になります
ことさらにアピールするでもなく一歩引いた感じの演奏はとてもクール
それでいて静かな緊張感を感じる不思議さが漂います
こんなアルバムを聞いていると大人に生まれてきてよかったと思います(笑)
2015/04/04
2015/04/03
2015/04/02
作用変われば技法も変わる
一昨日ご紹介した月刊スポーツメディスンでは従来の説明にはなかった
大腰筋の作用について新しい発見が書かれていました
こういうことは手技療法にとっても大きな問題提起となります
私らが使っている技法でも筋肉の動きを利用したものが多く
筋肉の作用に合わせ技の角度ややり方が変わってくるはずです
大腰筋と大腿直筋とは股関節の屈曲で共同関係にあります
ただどの角度でも均等のパワーバランスが保たれるのではなく
股関節の屈曲のスタートは大腿直筋が強く働き
その段階では大腰筋は脊柱起立筋と共同関係になり
脊柱を伸展することで安定機能がメインになるそうです
そして股関節の屈曲位が深まれば大腿直筋ではなく
大腰筋の作用が脊柱の伸展から股関節の屈曲に変わっていきます
ということは例えば大腰筋のマッスルエナジーテクニックなんかでも
従来のやり方では大腿直筋に作用すると考えざるを得ません
もっと深い角度から開始しないといけない理屈になります
実は大腰筋のテクニックに関しては別の理由でずっと前から
深い角度から開始してたんですが
その考え方の正当性が証明された形になります
余談ではありますが私が学生のころよくやらされていた
足上げ腹筋というメニューも今ではNGとなっていますが
股関節の屈曲が浅い位置での運動は腰に負担をかけ危険だというのが
ハッキリしたイメージで見えてきました
医学の進歩というのは本当にスゴイものです
当然それに伴いトレーニングの方法も変わってきます
そして我々のテクニックも変化していく必要があります
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