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2015/02/09

かぜの科学

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かぜの科学 ジェニファー・アッカーマン

去年風邪をひいたとき医院に行ったら抗生剤を出されました
ひょっとしたら今年の風邪はウィルスだけじゃなしに細菌も関与しているのかもと思い
疑問を感じつつ出された薬を飲んだのですが効き目なし
再び同じ医院で改善しないことを伝えたらさらに強い(と言われた)抗生剤を処方されました
そのときはいろいろなことを考えたのですが
風邪ってあらゆる病気の中でもっとも罹る確率の高い病気ではありますが
意外とその正体は知らないのです
本書は知っているようで知らない風邪の常識と非常識が満載です

重篤な症状になるインフルエンザのワクチンがあるのに
なぜか風邪のワクチンがないのですが
風邪のウィルスとひとくちに言っても最低で200種類以上はあり
そのタイプが常に変化するというからつかみどころのない病気であることがわかります

実際に『風邪薬』と称して市販されているものはたくさんありますが
風邪の『治療薬』は存在しないのが現状

そんな風邪に対抗する手段はさまざまですが
効果のないものも予防できると信じられて皆がやっています
マスクなんてまったく予防効果がないのに
冬場になれば風邪に罹っていない人の多くがマスクをしてます
専門家にすれば効果がないのはわかっていてもそれに異論を唱える人もいません

薬用石鹸でもウィルスを殺すことはできず
せいぜい水でウィルスを洗い流すだけ
しかも備え付けのタオルで手を拭けば
タオルに付着したウィルスを手につけることになり
そんな八方ふさがりな環境で暮らしている私たちには
風邪から身を守る手立てはないのでしょうか?

とにかく常識だと信じていたことの多くが
この本で否定され
ストレスをためないとか睡眠をしっかりとるとか運動をするとか
意外な予防策に驚かされました

人ひとりが一生のうちに平均200回もかかる風邪
相手の出方をうかがってからこちらのすべきことを考えてもよさそうです

こういう本のわりにエキサイティングな内容でした
ぜひ読んでみてください
面白いですよ

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