機能性充血
身体中に血液が周ることが大切なことは今さら言うまでもありません
心臓が止まり血流がストップすれば死んでしまうわけですからね
手技療法の多くは血流改善を目的とします
カウンターストレインのように筋紡錘にアプローチをかける手技でさえ
「洗い流し」と呼ばれる血流改善による効果で2~3日後によくなると解説されています
逆に言うと正常に血液が流れていない身体に
どんなご立派な技をかけたとしても改善は見込めないといってもいいかもしれません
身体中を駆け巡る血液もすべての部位に平等に周るのかといえばそうではありません
身体の中でもっとも血液を欲しているのが脳
血液中に含まれる酸素や糖質がないとダメなんです
血液が流れないように手足を縛ってもある程度の時間なら耐えられますが
首を絞めて脳に血液が送られない状態を作ると数秒で死んでしまいます
それ以外にも活発に動く必要があるところには
優先的に血液が集まります
機能性充血といってその器官の機能を亢進するための作用です
例えば食事をして消化器系が消化吸収するときに
胃腸に血液が普段より多く流れ込み充血します
それだけ消化吸収という作業にエネルギーを要するわけですね
他にも運動しているときには筋肉に血液がたくさん流れます
これも酸素や栄養素を供給し老廃物を取り除くことで
運動機能が向上します
だから食事のあと胃腸が頑張って働いているときに
激しい動きをすると逆に消化しづらくなります
血液にしたらどちらに行けばいいのかわからなくなるわけです
ご飯を食べた後はしばらくゆっくりする方がいいことは
多くの方が経験則でご存じのはずです
私が会社勤めをしていた時
食事休憩の時間が10分前後でした
なんとなくこれで胃腸が弱かった理由もわかってきました
道理で身体を壊すわけです
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