仙骨神経叢
いつ見ても神経の走行ってややこしいです
分かれたと思えば合流し、そしてまた別れる
まるでどこかの政党みたいな感じではありますが
電気のコードみたいにきちんと接続が決まっていなくて
曖昧な部分も多々あるのが神経の特徴でもあります
そのおかげで一つの神経の通り道がダメでも
他の経路が残されていれば伝達が可能なわけで
ここらへんが電気のコードと違って融通が利くところ
その分神経経路の明確な理解も難しくなります
さて仙骨には仙骨孔と呼ばれる4対の穴があり
そこから神経が出ています
そのうち骨盤・臀部・性器・下肢のうちに大腿・脹脛(ふくらはぎ)
足につながるのを仙骨神経叢と言います
とてもややこしいのですが、腰神経叢と重なる部分もあるのですが
総称として腰仙骨神経叢とも呼ばれています
実はここらの神経は私らにとってとても重要な部分であります
難しい話はできるだけ控えますが
このあたりの神経は骨盤周りを支配します
しかも絶対に触れることができない骨盤の内側にも走行します
例えば婦人病の多くはこのあたりの問題となりますし
女性に多い冷え症の方はこの周辺の冷えが深刻なケースが少なくありません
身体の外部からのアプローチが非常に難しい場所となりますので
手技での場合この仙骨神経叢そのものを狙うのも有効です
「仙骨マッサージ」という手技を使いますが
時間をかけて施すとジワッと下腹部が温かくなってきます
これはこれらの神経を刺激し先端部に血流促進をもたらした結果に他なりません
冷え症に効果があるだけでなく
下腹部の冷えが腰痛の原因の一つとなる場合
なかなか通常の施術パターンでは回復せず
仙骨から神経叢を刺激することで突破口を開くときにも用います
ヨガではこのあたりに「ムラダーラチャクラ」があると言われます
ムラダーラチャクラが目覚めると活力がみなぎるという説明されていますが
下腹部が冷えてしまうと身体全体に力が入らず
何とも言えない倦怠感を感じることもあります
ひょっとしたら仙骨神経叢と関連しているのではないかと推測します
そう考えるとここに対するアプローチが重要になってきますね
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