決めつけ
たまに話を聞いていると理解に苦しむ症状があります
自分の勉強不足を棚に上げて申し上げると
ひとつのパターンに絞り込むには合点がいかないことがあったりすると
考えている症状に対するアプローチに躊躇してしまうのです
たぶんお読みいただいている方の大多数が私が何を言っているかわからないだろうと思いますが…
施術を始める前に身体の中で何が起きているのかがわからないと
何をしていいのかの方針が浮かび上がってこないのです
たとえば椎間板ヘルニアの場合
そこから発生するであろう症状はある程度限られているわけで
身体に起きた異変をなんでもかんでもヘルニアのせいにするわけにはまいりません
こんなときに気をつけないといけないのは
「これのせいだ」と原因を決めつけてから考えること
否定できない大きな事実を前にして
そこから考えを進めることは当然ではありますが
決めつけはそれ以外の可能性を捨ててしまい
事実を見失うことさえあるということを知っておくべきです
冷静に考えているつもりでも
そういう思考パターンは事実から遠ざかるばかり
あらゆる可能性を留保しつつ
一つずつ検証していくことで大きなヒントにぶつかる可能性もあります
ふとそんなケースに出会い
私自身の中でそういう思考を普段からしているかどうか
もう一度見つめてみる機会がありました
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