思考力を鍛える30の習慣
年を取ると身体も硬くなるのですが
思考も硬直化しがちになります
決まりきった日常生活を長く続けると
その中で考えることの内容が一定の範囲内に収まってしまい
それ以外の発想がなかなか浮かんでくるもんじゃありません
「創意工夫」が大切であることはサラリーマンのころ
よく上司に言われたものですが
考えてみたらそういってた上司が発想を枠に閉じ込めた張本人だったことに今さら気づいたりします
そんなことをボヤいても仕方がありませんが
錆ついた思考力を鍛え上げようというのがこの本の趣旨
エドワード・デ・ボノが1960年代に提唱した「水平思考」が
この本の軸になる考え方で
その具体的な実行方法が30項目にわたって記されています
天才と呼ばれる人は賢いことばかり考えているのかと思えばそうではありません
むしろ子供っぽいともいえる自由な発想で
突拍子もないことを思いつくのですが
凡人との違いはそれを実行して成功に導くことにあります
我々にその実行力と実現力が備わっているかどうかは別として
とりあえず突拍子もないことを考える練習なのかなとも思ってしまいます
世の中を上手く立ち回る方法というよりも
むしろ多くの失敗を積極的にして
そのうちいくつかが成功するかもしれないということかもしれません
しかもそういうネガティブな発想はよくないそうで
喜びながら失敗を繰り返しているうちに
失敗を失敗とも感じなくなるほどのポジティブさも身に付きそうです
普段からバカバカしいことを考えている私も
この本を読んであながち無駄なことではないんだなと胸をなでおろしました
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