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2014/09/09

肩こりの実際

昨日、肩こりの話に触れましたが
こっている首から背中にかけての部分だけではなく
胸や腋の下にも問題があるという話を紹介しました
中途半端な説明でしたので今日はその補足をさせていただきます

だいたい肩こりになりやすい作業といえば
パソコンなど細かい腕や指の作業じゃないでしょうか
これらの作業をする際には腕は前方に出した状態なんですが
このとき一番労力を要するのが腕を固定するのに使う胸の筋肉(大胸筋・小胸筋など)
そして前腕部を固定するのに使うのが二の腕の筋肉(上腕二頭筋)
動いていないので使っている認識はありませんが
意外と重い腕を固定するにはかなりの筋力が必要
しかもこういう作業は長時間続きますので
けっこう疲れてきます

その場合肩甲骨にや上腕骨に付着するこれらの筋肉が拘縮し
上胸部は収縮し猫背になりますし
肩甲骨は前に引っ張られる状態になります
肩こりで真っ先に緊張するのが僧帽筋
肩甲骨にも付着する僧帽筋は引っ張られる状態になり
いつの間にかこってしまいます
また僧帽筋は鎖骨にも付着していますので
鎖骨も引っ張られた状態になりますので
その周辺のバランスも崩れます
あと肩甲骨から背骨についている菱形筋も引っ張られ
これも肩こりの原因になります

この辺の話になるといろんな骨といろんな筋肉の連鎖になりますので
ややこしい部分もありますが
そんなこんなで胸郭の上部が前も後ろも
緊張してしまうのです

要するに本人が認識していない部位も
ひとまとめで筋拘縮してしまうのが肩こりの実情
だから本人が気になっている場所だけにアプローチしても
なかなか上手くいかないわけなんです

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コメント

おはようございます!

肩こり、1年中あります。
その時によって、凄く痛いなと感じる時と
それほどでもなく、忘れている場合も。

腕にもとは、知りませんでした。

投稿: うさうさ | 2014/09/09 07:56

どこかに痛みや異変を感じた時はその周辺はほとんどアウトだと思ってたら間違いありません
ポイントだけだと施術する方は楽ですがあまりいい結果は出ません

投稿: ひろ | 2014/09/09 08:15

肩こり・頭痛持ちという方はとても多いですよね、
私もそうですが、肩が凝っていると首も痛いし背中も痛いし、臀部もなでるだけで痛くて、結局全部が凝っているんですよね。。。

よく10分マッサージとかありますが、そんな短時間で一体何が出来るんだろうって思います。。。

投稿: ひよこ | 2014/09/09 10:36

どんな症状でもつながりがわからないと上手くいきません
かといって全部同じように時間をかけるわけにもいかないから
取捨選択が難しいところです

毎年ボランティアで東北の仮設住宅にお邪魔しますが
一人当たり15分程度だと頭がフル回転でオーバーヒートします(笑)

投稿: ひろ | 2014/09/09 12:29

15分である程度の成果は出してあげたい!
そうすると・・・取捨選択ハンパないですね。。。。

それがとっさに出来るが素晴らしいです!
私も早くその判断が正確に行えるよう日々努力します
m(_ _)m

投稿: ひよこ | 2014/09/09 12:55

ボランティアの場合あとがつかえていますので
時間との競争になります

自分で納得のいく仕事ができているか不安な部分もあります

投稿: ひろ | 2014/09/09 15:56

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