上腕二頭筋と小胸筋
いつも筋肉の連鎖に関してお話していますが
機能単位という見方でとらえています
その考え方が臨床において役にたつのが
上腕二頭筋と小胸筋です
いわゆる五十肩なんかのときには
組織単位で見るのではなく機能単位で取り組まないと
結果が出にくい部位でもあります
烏口突起を起点として上腕二頭筋短頭と小胸筋が接続されているような状態になっていますが
これらが筋拘縮を見せる場合
たいてい両者が緊張していて
片方に対するアプローチだけでは一時的な弛緩はあっても
再び両者が緊張する事態が多くみられます
意外に見過ごされがちですが
小胸筋の緊張は起始部である上部肋骨の緊張を生み
また停止部である烏口突起が引っ張られるので
肩甲骨を前に引っ張るような力が加わります
さほど大きな力ではなくても
肩甲帯のアライメントを損ね
長い時間をかけて障害を発生せしめる原因となります
とりわけアスリートにおいてはテークバック時の関節可動域を減少させるので
小胸筋や二頭筋とは違う別の部位での障害を誘発することもあります
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