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2014/06/10

ハンモック

Img029

けっこうヒマなときって本を読んだりするのですが
たまに解剖学の本を何気なしに読んでみます
一冊まるごと読むほど時間もないのですが
一つの部位に絞り込んで読んでみると
毎回、新たな発見があるもんです
それだけ真剣に勉強してなかったといえばそれまでなんですが
人の身体の構造がいかに複雑で機能的に作られているのかを実感します
この仕事を始めてから一番の愛読書は解剖生理学の本かもしれません
どんな世界でも基本の大切さを知らされます

先日外旋六筋についてお話をしましたが
今回うならされたのはその中の閉鎖筋群と双子筋群
上の図のように大腿骨大転子から骨盤を抱え込むように付着しています
外旋六筋の働きは骨盤の安定性を維持することにありますが
これらの筋肉に関してはハンモックのように
骨盤を持ち上げるような形で両側から支えます

こういう力が働かないと寛骨臼と大腿骨頭の上部に体重がかかり
股関節がスムーズに動かなくなります
それとこの図にはありませんが
恥骨から大腿骨内側面に付着する内転筋群とが共同関係になり
大腿部から体幹のより大きな安定性に寄与していることもわかります

テンセグリティという多面体の構造力学の概念がありますが
それと似たようなものがここでも発揮されています

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