ソテツ
車の向こうに見えるのは小名浜港の生えるソテツです
2年前福島に来た時に見たこのソテツは
津波と液状化現象で木の大部分が沈み込み
高さ50cm程度までしかなく
かろうじて葉の部分だけが陥没を免れた状態でした
二年間で高さは数mになりましたが
葉には勢いがありません
この写真の反対側には津波で流された家の土台のコンクリートだけが残され
それが何kmも津波で流されたところと難を逃れた家のコントラストがかえって怖く感じました
このソテツの横には何隻もの船が積み木のように重ねておかれ
ガレキも無数にありました
二年という年数はそれをかたずけるには十分だったかもしれません
しかしこのソテツのように傷痕はいまだにあります
本当に時間が解決してくれるのかどうかわかりません
人の心の傷も深いところにしまいこみ
今日の生活を一生懸命におくっておられるようにも感じました
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