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2014/01/29

ブロードマッスル活性術

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ブロードマッスル活性術―武人の動きを修得せよ!

以前からいかにして力を抜くかというテーマに取り組んでいます
言うは易し行うは難し
なかなか思うようにできないんですよね
「脱力」というと全部の力を抜くように思えますが
これはあくまでもイメージの問題なんだろうと思います
本当にすべての力を抜けば立つことさえできず
当然目的の動きもかなわないのは
物理的な思考からも明らかなこと
ただ身体感覚というか身体を使うときのイメージとして「脱力」を掲げるのだろうと考えています
いわば「力の分別」の問題が大切なのでしょう
どういうことかといえば使うべき筋肉と使ってはいけない筋肉の分別のお話
身体の動きには一つの筋肉だけが作用するということはまれで
実は共同関係にある筋肉が力を出し合い
一つの動きを完結させます
ただその力配分が合理的であるか否かで
力が強かったり安定感があったり
あるいは素早くできたりします
これを「上手」とか「器用」というわけです

本書は「ブロードマッスル」という筋肉の分類をして
深層筋の活用術を説いています
能楽師にしてロルファーの安田さんが
そういう身体の適正な使い方を紹介しています
どうしても武道家が書かれたものは感覚的な記述が多く
解剖生理学的に具体性のあるものは見当たりませんが
この本はそういう点において画期的で
実際身体の中で何がどうなっているのかがしっかり把握できそうです

ひとつの動作を行うに当たっては複数の筋肉が働くのですが
どういう手順で筋肉が作用すれば効率が上がるか
そういった関係性に言及されるところに興味を持ちました

私らとは知識の程度は違うのは当然ですが
私と似たような発想をされている点にいっそう興味を喚起されました

私にとってヒントとなる項目も多く
もう一度読み返しているところです

先日ブログにコメントをくださった我無駄無さんより教えていただいた本です
引き続き「あわいの力」も読んでみることにします
心より御礼申し上げます

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コメント

お役に立てて光栄です。

それで、別のページにも述べられていた、尺八奏者の中村明一さんの「密息」の本も先日購入しました。

で、少しずつ密息をしようとしています。

それで、この本を読んだり「あわいの力」を読んだりすると、やはり「内臓感覚」が重要なのだと思います。

とわいえ、内臓感覚をつかんだり利用したりすることは、かなり難しいわけで。

で、一つ気が付いたのが、意図的に「腹圧」をかけることが内臓感覚のスイッチになるのではないか、ということです。

バロスタットも煎じつめれば、腹圧(この場合は腸の内部からですが)かけるための器具ですし。

そして、密息でも腹式呼吸でも腹圧をかけると。

ですが、常時密息をしたり腹式呼吸をすることは、出来ないわけですね。

ではどうするか?

そのヒントとして、「姿勢」があると思います。

例えば、密息の本では日本人がのこぎりを「引いて切る」、あるいは大八車を「引いていく」ことが述べられています。

また、しゃがみこむ姿勢に関しても言及されています。

共通することは、「体を前傾させて、なおかつお腹をふくらませて上体を支えている」こと。

これは、呼吸をしていない状態で、密息をしているのと同じではないかと思いました。

そして、能楽師の基本姿勢は腰を落として膝を曲げ上体を少し倒しています。

そして、着物の着崩れを防ぐために、お腹をふくらませている(腹横筋を張っている)。

実は、「ブロードマッスル~」にも宮本武蔵の例として、この「腹横筋を張る」ことの重要性が書かれています。

その「腹横筋を張る」ことで、内臓感覚のスイッチが入るのではないかと思ったわけです。

そうやって考えてみると、昔の日本人は着物を着て若干前かがみの姿勢を取って、お腹(腹横筋)を張ることで、密息をするしないにかかわらず、常時内臓感覚(あわいの力)を利用していたのかもしれません。

そして、現代日本人は生活や価値観が洋式化したため、内臓感覚が使えなくなり、「心」に振り回されていると。

逆を言えば、現代日本人でも「姿勢」を意識するだけで、内臓感覚を自由に使える可能性が、出てくると。

投稿: 我無駄無 | 2014/02/06 16:20

興味深いお話ありがとうございました

4年前よりヨガに通い呼吸法を実践していますが
内臓に対する影響も少しずつ感じています
まだまだ感じる部分もわずかではありますが
おっしゃることもなんとなくわかるような気がします

投稿: ひろ | 2014/02/06 18:39

考えてみますと、東洋では手法や行法を問わず「腹を練ること」、「腹を鍛えること」の重要性を説いていますが、いずれも「腹圧をかけて内臓感覚を鍛えること」を目的にしているのだと思います。

また、「禅」でいう「無の境地」も一度脳の働きによる「自我意識(心)」を停止させて「内臓感覚」に身を任せてみる。そう考えてみると、納得いく気がしますね。

いずれも一朝一夕にはいかない物ですが。

ともあれ、現代人が「内臓感覚」を使う意義は、いわば頭をメインエンジンとした場合、内臓感覚がロケットブースター、あるいはターボチャージャーの役割を果たすのだと思います。

そして、それ等が生きてくるから、「密息」の本で述べられている通り、集中力が研ぎ澄まされる等の効果が出てくるのだと思います。

また、脳の働き関しては、林成之さんの「勝負脳」に関する本を読むと、より参考になるかもしれません。

特に、林さんのいう「ダイナミックセンターコア」と「内臓感覚」がリンクすると「スポーツ心理学」でいう「ゾーン」になるのかもしれませんし。

投稿: 我無駄無 | 2014/02/06 20:15

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