みぞおち
お腹の中央部には「みぞおち」と呼ばれる個所があります
胸骨の下部1~2cmのところにくぼみがあるのですが
武道では「水月」と呼ばれたりします
おおむかし柔術を習っていたとき
組手でここを殴られたら呼吸ができずのたうちまわったものです
圧倒的にやられる回数の方が多かったので
いつしか反射的にここだけは守らないといけないと身体で覚えました
いわゆる「急所」のひとつです
呼吸困難に陥ったのは衝撃で横隔膜の動きが止まるからだそうですが
このあたりには横隔膜を突き抜けるように腹腔神経叢が走ります
大内臓神経・小内臓神経・迷走神経の枝を受けている腹腔神経叢は
胃、十二指腸、肝臓、膵臓、脾臓、副腎に分布しこれら内臓の機能を支配します
これだけ説明すると殴られたら痛そうなのもご理解いただけたと思うのですが
急所というのはそれだけ大事な部分でもあるわけで
我々の施術するポイントとしても重要な部分と言えます
若干低い位置になりますがヨガではマニプーラチャクラと呼び
エネルギーの中枢のひとつといわれています
横隔膜の緊張がこれらの神経に影響を与えることは少なくありません
けっこう頻繁に触る個所ですが
私が施術中に横隔膜にアプローチをかけるのもそれに関わる部分に
何らかの影響を与える目的で行われます
とりわけ内臓が弱りやすいこれから先の季節
みぞおちは見逃すことのできない部位になります
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