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2013/06/28

食欲不振

「発熱と食欲不振は最高の名医である」
ヨーロッパにそんな格言があるそうですが
これぞ自然治癒力の賜物というべき現象でもあります
まあこれに陥った本人にすれば迷惑な話かもしれませんが
一次的にはとても大事な身体の機能だといっていいでしょう

さて食欲不振といえば夏場になればこれを訴える人が急増します
何とかならないでしょうかと来られる方もいます
食欲不振になれば栄養素をとることができず
なんとなく夏バテしそうな印象もありますからね

一般的に食欲不振を訴える人が増えるのは夏と決まってますが
どうして夏なのか?
それについて考えてみる必要がありそうです
あるところで夏場に食欲不振に陥る理由についての仮説を聞いたのですが
それがとても面白く納得のいくものだったのでご紹介します

我々人間は恒温動物で体温を一定の水準に保とうとする機能を有しています
だいたい36.5℃くらいを基準に考えてみますと
外気温が30℃を超える日でも氷点下の日でも36.5℃をキープしようと体温調節機能が働きます
簡単な引き算になりますが
36.5℃から外気温の30℃を引きますと6.5℃分だけ体内で熱を生み出せばキープできます
それに対し外気温が0℃であれば36.5℃分まるっぽ体内で熱を発生させなければキープできない勘定になります
体温を生み出すことを代謝といいますが
この代謝に必要なのが糖質
いわば糖質をエネルギー源としてこれを燃やし体温を維持することになります

要するに夏は冬に比べると代謝に必要な糖質の量が少なくていいということになります
もちろんまったくとらなくていいという極論はいけませんが
食べ物から得られる糖質をそんなに必要としないというのが身体の理由ということになります

普通動物は極力不必要なものを持ちたがりません
栄養素の備蓄というのは食糧難のときもありましょうが
それも過ぎると体重の増加につながり
これは彼らにとって捕食せんとする他の動物から
逃げようとするとき重い重い足枷となり
逃げ伸びる確率が減少するということに他なりません
だから備蓄も必要最小限というのが生き伸びるための知恵ということになります

人間だけは自然界の他の動物と異なる環境で暮らします
いつしか天敵も存在しなくなり
よほどでないと他の動物に襲われることはありません
それをいいことにいくらでも食べ続けます
これが幸せなことかどうか私にはわかりません
なぜならばこういった生活習慣が病となり人類の前に立ちはだかるからです
それでも人間は食べるんですからたいしたもんです

本題に戻りますと夏場に食欲不振に陥る人が増える理由というのは
夏場の環境に適合するための身体の知恵なのかもしれないという仮説です
ひとそれぞれ運動量により代謝量は異なるので
個人差は当然あるでしょうからあくまでも一般論と考えた方がいいでしょう

もちろん医学的にこれが証明されたわけではありませんので
全部が全部正しいとも限りません
しかしながら科学の叡智は森羅万象を把握しているわけでもありません
当然未知なる部分も多く存在します

だから夏場の食欲不振を「あまりたくさん食べなくていいよ」という
身体からの警告と捉えるか
それとも病気として捉えるかは本人の考え方次第かもしれません

ただ真実かどうかは私にもわかりませんが
こういう考え方もあるということは知っておいても損はないでしょう

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