MASTERキートン
最近、マンガというのはあまり読まなくなったのですが
小学生のころ家が商売をしていてマンガや雑誌も売っていました
そのころは漫画本はすべて読んでいました
店番もそっちのけで全部読んでたわけですから
少年・少女マンガには精通していました
しかし中学に上がったころにお店をやめてしまったので
以来マンガ本を読むことはなくなりました
逆にお金を出してまで読むものではないという認識すらありました
それから長いこと読む機会がなかったのですが
仕事で京都に通うようになって
2時間近い通勤時間を持て余すようになりました
20代の頃は英字新聞を読んで勉強していたのですが
30代になるとだんだん志が低くなって安易な方に流れだしました
いろんな面で疲れてたんでしょうね
そのころになってはじめて自分で買ってマンガを読むようになりました
毎日のことですからいろんなマンガを読みましたが
一番印象深いのがこの作品です
聞くところによると著作権の問題で揉めて
増刷が中断されているんだとか…
ファン不在のこういうもめ事はいただけません
とりあえず中古の本をまとめて全部買いました
とうてい全部読むヒマはないわけですが
あらためて読んでみるとやっぱり名作です
考古学者のキートンがひょんなことから保険会社のオプになり
事件解決に奔走するというミステリーの形式ではあるんですが
さえない中年男性のキートンはイギリスの軍隊の特殊部隊にも所属したというツワモノ
どうも見た目と穏やかな物腰と裏腹にあらゆることに精通した知識の高さ
特殊部隊で培った戦闘のプロとしての技で難事件を解決します
それよりも人情の機微とでも申しましょうか
高い情緒性が物語のレベルの高さを醸し出します
当時の世界情勢もきめ細かく反映しているので
いたるところで勉強になることばかり
さえない中年男性が実はスーパーマンだった
つい憧れずにはいられない魅力的な男性像が描かれています
さえない中年という共通点だけは胸をはれるのですが…
余談ですがアニメの主題曲や挿入曲もケルト音楽を取り入れた情緒深いものがたくさんありました
蓜島邦明さんの音楽性はとても気に入りました
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