« RUGTIME大阪 | トップページ | 鶏茶漬け »

2013/03/22

硬い身体

人間の身体は骨をまさに骨格とし
その周りにいろいろな組織があり
表面が皮膚で覆われてできています

甲殻類とは逆に表面は柔らかく弾力性があります
骨や歯などは硬いのですが
それ以外の組織は程度の差こそあれそんなに硬いものではありません
身体が硬いといえばストレッチしたときの柔軟性を思いがちですが
私が言う硬さとは身体を押さえたときの弾力性の話です

自分で自分の身体を垂直に押すというのはけっこう難しいもので
角度や力の入れ方などが上手くいかず
私らでも自分の身体を押すということは実質的にできないのです

いつも施術の際、人の身体を触っているとき
ゆっくりと押さえたときどのように沈み込むかで
その人の身体の状態を推察するのです

皮膚の下には筋肉があります
元気な筋肉ですとしなやかというか深部まで一定の弾力性があるのですが
これが疲れている状態だと全体に硬くなっています
「ハリ」とか「コリ」とかいうのがこの状態で
その程度とか範囲はまちまちなので
そこからどういう運動をどの程度したのかがわかる場合もあります
スポーツなどをした場合使った箇所が疲れていて硬くなります
この場合私は「質のいい硬さ」なんて表現しますが
基本的に休息をとることで解消できることが多いのであまり気にしません
むしろそういった運動を普段から行うことで
その運動に適した筋肉に育っていきます
いわゆる「鍛える」ということです
もちろん量的に過剰な場合はケガにつながったり
パフォーマンスの低下が心配されますので
整体などの施術で疲労回復のお手伝いが有効な場合もあります

逆に「質の悪い硬さ」というのもあります
運動らしい運動もしていないのに
筋肉が硬くなり伸びなくなる場合があります
「身体が弱る」あるいは「老化」による場合はこちらに該当します
あえてきつい言い方をさせてもらえば
死ぬのに近づいている状態だと思うのです
死後硬直というのがありますが
身体の機能がストップし血液も酸素も送られない状態で
筋肉も死んでいくのです
死んではいないまでもそれによく似た性格の現象が身体に起きているということです
もちろんイコールというわけではありませんが
あくまでも方向性は同じだということです
同じ硬い身体でも運動による場合は身体を鍛え向上するのですが
運動をあまりせず弱っていく身体には衰えしかまっていません

「硬い」といっても触ったときの質感がまったく異なります
衰弱していくときの硬さはまず筋肉の芯の部分から硬くなり
表面が比較的軟らかい状態が多いのです
だからパッと触っても柔らかいと身誤ることも少なくありません
中には表面も硬く深層と二層構造になっていて
芯の部分の硬さを確認できない場合もあるのです

ワイヤーロープのように硬い芯の部分は
当然伸びることもかなり制限を受けますので
身体の動きに現れてきます
腰が曲がったり、膝が曲がらなくなったり、腕が上がらなくなったり
いろいろな現象が起きてきます
たいていこういった場合激しい痛みが付きまといます

まだ痛みという形で知らしてくれる場合はまだ救いがあるかもしれません
問題は痛みがないので本人が気づかないまま
さらに衰えていくことじゃないかと思います
身体が弱っていくという状態は運動器だけの問題で済むとは限りません
免疫力が落ちたり内臓などの機能が低下することだって決して無縁ではないのです

筋肉の芯にあたる部分の硬さは
運動したときの疲労による場合とは全く質が異なります
触っていて嫌だなと私が感じるのはその硬さがひと筋縄では弛緩しないから
いくら施術しても手に負えないのは長年かかって硬くなったものは
そうそう簡単に弛緩してくれないという難しさを感じるからです

痛みを伴わない硬さが逆に厄介なこともあるというのは知っておいていただきたいです

|

« RUGTIME大阪 | トップページ | 鶏茶漬け »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« RUGTIME大阪 | トップページ | 鶏茶漬け »