力を抜くのは難しい
私が施術するにあたって苦労することがあります
それは受ける方に力が入ること
痛くてつい力が入ることもありますし
初めて受ける方が怖くて力が入ることもあります
反対に慣れた方が次の行動を読まれて先回りして動かれる場合もあるんです
気を利かせてくださってるんでしょうがけっこうこれが困るんですよね
技をかけるときに決めたいポイントがずれることもあるし
被験者の脱力を前提とする技もあるのでけっこう厄介なんです
フツウ世間では先々を読んで行動することは称賛に値します
先に起こることが予測できなかったり
反応が遅かったりすると非難されるのが当たり前
それでパッと動いてしまうことが日常的になるのでしょう
ただ問題なのは力を入れたり抜いたりすることが
自在にコントロールできない人が少なくないということなんです
先を読んで動くこと自体は悪くありませんが
動いてはいけない場面で力を抜くということが意外に難しいもの
スポーツで力み過ぎて上手くいかないということはよくあります
自分の持てる力を100%出し切るためには
過剰な力でブレーキをかけてはいけないということなんです
単に精神的な問題のみならずフィジカル的にも
力の分別ができなければ自分自身を縛り付けることにもなりかねません
たぶんスポーツで一流選手は力の分別が自在にできて
それ以下の選手はやみくもに力むのではないかと思います
スポーツの世界に限らず普段の動きでも
力むことなく力を抜くことが上手にできれば
身体の使い方がより効率的になるのだと思います
疲れやすかったり体調を崩す頻度が高い人は
そういう部分で身体の使い方が上手くないのではないでしょうか?
ただただ力を抜けばそれでいいのではなくて
あくまでも目的の行動をしながら
余分な力を抜くことができなければなりません
普段から力を入れることに気を取られて
力を抜くという意識がなければなかなかできないものです
できなければ普段から力を抜く練習をしなければなりません
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コメント
ご無沙汰です。
ずっと読み逃げばかりで、ごめんなさい。
私は力を抜くのが下手で、
よく力抜いて下さいって言われてます。
これからは、力を抜く事を意識してみたいと思います。
投稿: かほ | 2013/03/26 23:02
ご無沙汰です
力を抜くということはなかなかできず
いわば達人の域のレベルのお話になります
だから時間をかけてじっくり取り組んでください
何年か経てばいいことがあるかもしれません
投稿: ひろ | 2013/03/26 23:37