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2012/11/19

シャドーピッチング

本格的に寒くなってきました
寒くなると体中が縮こまります
そうなるとギリギリで持ちこたえていた身体の人は
いろいろなところで悲鳴を上げます
やはり腰痛の人も多いのですが
ここ数日増えているのは俗に言う五十肩
腕が上がらなくなったという人がけっこういらっしゃるんです

こういった症状の場合いろんなことが関係してくるので
一概には言えないのですが
一般的に多いケースとしては
肩甲骨から上腕骨に付着しているローテータカフといういくつかの筋肉が何年、何十年もかけて筋拘縮を起こします
ローテーターカフは腕を回旋する作用がありますが
もうひとつの大事な役割が肩関節の安定機構
つまり上腕骨と肩甲骨の関節面を程よいバランスに位置するために働いているのです
ところがローテーターカフが拘縮し
伸びなくなると関節が不安定な状態になります
さらに広背筋や小胸筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋などが拘縮することで
腕を動かすと肩関節のバランスがさらに損なわれ
痛みに転じるというパターンとなります

Img084

施術中に会話の中で出てくる話題は「予防法」
痛くなってにっちもさっちもいかなくなったら諦めてウチにお越しくださいというのですが
痛みがない、あるいは軽微な場合には腕をゆっくり大きく動かす
普段からそういう運動を日常的にしていたら
五十肩の予防になると申し上げています

そういう私も今年の初めごろに右肩
2~3年前は左肩と大きく動かしたときにかすかな痛みがありました
もちろん仕事に何の差し支えもありませんし
可動域いっぱいに動かしたときにだけ引っかかりがあったという程度なんで
五十肩とは呼べない軽微な状態
しかしこれをそのまま放置しておくとどうなるかは承知していました

そこで私が毎日やったエクササイズがシャドーピッチング
ボールを投げる動きは縮んだローテーターカフに対するストレッチになります
このとき注意しないといけないのはできるだけ力を抜くということ
関節が外れるような感覚で大きくゆっくり腕をふります
力が入るとローテーターカフも収縮するので無意味になるからです
ローテーターカフに対する張力が均等になるゼロポジションという位置があり
そこでボールをリリースするのが投球時の理想なんですが
その位置を意識しつつやるのがポイント
もうひとつはフォロースルー期に若干力を加えるようなイメージで腕を振ると
大きな軌道になり効果的だと考えました
ちょうど子供のころやった「べったん(関東ではメンコ)遊び」のようなフォロースルーがいいみたいです
ややこしい説明になりましたが要するに
理想的な投球フォームで投げればいいわけです

これを毎日何度もやってたらいつしか痛みや違和感もなくなり
肩の可動域も広がっていました
やり方を間違えるとかえって危険なこともありますので
あまり人にはお勧めできませんが
ピッチャーが肩を痛める肩腱板炎という症状を起こす逆パターンになるわけです

こんなことをしなくても普段からラジオ体操のような
腕を大きく動かす運動を毎日やってればすむ話なんですけどね

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コメント

こんばんわ!

寒くなると、何だか体に力が入って
よけいに肩こりなど感じます。

五十肩、腕が上がらなくなると聞きますね。

明日からぼちぼち大掃除始めようかなと
思ってる今日この頃です。

投稿: うさうさ | 2012/11/19 23:12

寒くなるととたんに身体が動かなくなります
いつもと同じだと油断しているとぎっくり腰になることさえあります

大掃除も長い期間内でやった方が焦らなくてすみますね

投稿: ひろ | 2012/11/20 08:34

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