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2012/10/11

座る

立ち仕事の方が腰痛になりやすいのはご存じの方も多いのですが
楽そうに見えて座り仕事の方も腰痛になりやすいのが現実です
タクシーやトラックのドライバーのように長時間座りっぱなしを強いられる職業の方も腰痛になる頻度が高いのです
立ってるのは疲れやすくて座っていると楽
そんなふうに思いがちですが
腰椎にかかる圧力だけで見れば
気をつけの姿勢で立っているときの腰椎の圧力は体重の100%
しかし座っているときにかかる圧力はおよそ150%と言われています
しかもいい姿勢で座っているときでこれですが
悪い姿勢で座っていると200%程度まで跳ね上がるから怖いものです
悪い姿勢の方が楽そうに見えるんですが
腰に対する負担は相当なものなんです
せめて座るときは正しい座り方を身につけないといけません

私が子供のころは生活様式も違い
家で座るといえば正座か胡坐
学校だけは椅子に座ったものです
今時はトイレも洋式になり便座に腰かけます

正座は椅子と違い膝関節を180度近くまで屈曲します
そして足首の関節も底屈といって足の甲とすねをまっすぐにして座ります
いわば最大限に関節を曲げ伸ばししないと正しく座れません
トイレも同じようなことが言えます
和式トイレですと膝関節は最大限に屈曲させて
足首は反対に背屈姿勢になります
要するに古来からの日本の生活様式において座るという姿勢は
膝関節と足関節を最大限に使うことが条件だったわけです

安易に「昔はよかった」というのはキライなんですが
現実問題としてきちんと正座できない人が増えつつあるようです
普段の生活における広い関節可動域の活用は
すなわち下半身の有効活動域を広げることにもつながります

欧米人と比較して日本人は足腰が強いと言われることもありました
これはたんなる筋力の問題でないと思います
ひとつひとつの筋肉を比較すれば平均的に欧米人の方が勝っているように思います
しかしながら日本人の方が有効に使える関節可動域が広いため
少々不安定な角度からでも大きな出力が得られ
ギリギリのところで「粘り腰」が発揮されるのだろうと考えます
(もし違うならどなたか教えてくださいね)

昔の不良さんは『ウンコ座り』というのをしていました
これもある意味下半身の可動域が広く
なおかつその状態で長時間安定させるための筋力が必要です

ちょっと前に「ジベタリアン」という言葉を聞きました
地べたにお尻をつけて座りこむ若者を指して言ったものです
最近はこの言葉を耳にしなくなりましたが
現代の生活様式の変化でウンコ座りができなくなってお尻を地面につけるようになったのでしょう
両者とも行儀のいい座り方とはいえませんが
最近は不良さんも足腰が弱くなったのかもしれません
ちょいとシマラナイ話ではありますが

膝に不安がおありのご年配の方はご遠慮いただくとして
若い方もたまには正座してどれくらいもつのか試してみるのも面白いと思いますよ
少し気持ちが引き締まれば目の前にあるものも違って見えるかもしれません

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