湯水のごとく
最近、ウーロン茶を持ち歩いております
ペットボトル入りのウーロン茶を買って…
というのではなく自分で沸かしたお茶をペットボトルに入れたのを持ち歩きます
家に帰ってもこのお茶を飲んでいるのですが
けっこう味が気に入ったのがその理由
ペットボトルという容器が世に出たのはいつのころでしたでしょう?
少なくとも私が学生のときにはなかったはずです
そのころは缶ジュースが一般的だったので
いったん開けると最後まで飲み干さないといけなくて
量が多くても無理して飲んだ記憶があります
夏の暑いときはそれもアリですが
寒い冬には全部飲んでお腹を壊すか
もったいないと思いながら捨てていたものでした
だから蓋ができるペットボトルは画期的で
カバンに入れて持ちあることもできるようになりました
カサが低いので水筒より使い勝手がよく
空になれば捨てればいい分気楽だったのも広まった理由だと思います
たぶんペットボトルが普及する少し前だったと思いますが
伊藤園という会社が「お~いお茶」という商品を売り出しました
それまではお茶なんて家で沸かすもので
わざわざ缶入りの商品を買うなんて常識外れでした
いわば家で作っておけばいくらでも飲めるものを
あえてお金を出してまで買うことに抵抗感がありました
しかし世の中何がウケるかわからないもので
「お~いお茶」は大ヒット商品となり
二匹目のドジョウを狙ったサントリーが缶入りのウーロン茶を発売しました
営業力でいえばサントリーは絶大です
瞬く間に本家を凌駕しマーケットを拡大し
あとはみんな続けとばかりにお茶を売りだし
ペットボトルの登場で加速していくのでした
「宵越しのお茶はいくら貧乏しても飲むな」
子供のころよく聞いた言葉も今は昔
半年間の賞味期限(だったと記憶しています)のお茶を
当たり前のように飲む習慣がつきました
昨日の非常識は明日の常識
時代は常に移り変わります
とうとうお金を出して飲み水を買う時代が到来しました
水道水のレベルが世界でトップクラスといわれる日本
飲み水なんて蛇口をひねればいくらでも出てくる
ありがたいものでその料金も格安
世界中がうらやむ環境の中で
ペットボトルに水を詰めて「ミネラルウォーター」と称し発売されるに至りました
昭和の中期ではまったく予想もできなかった出来事です
水道水のレベルも昔よりよくなりカルキ臭いということもなくなったにもかかわらず
それでも高い値段のお水が売れるわけです
「湯水のごとく」という言葉があります
気にすることなく大量に浪費することを例えた言葉
世界中でこの言葉を直訳しても意味が通じないんだとか…
そりゃそうです
何といっても水資源にかけてはまだまだ日本は世界有数
だからムダに浪費するものではないのが世界の常識です
なぜか近年「湯水のごとく」という言葉をあまり耳にしなくなりました
ひょっとしたらペットボトル入りの水が普及したせいかもしれません
自分で沸かしたウーロン茶をペットボトルに入れて持ち歩く私には
まだまだ昭和の意識が残っているようです
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コメント
こんにちわ!
ペットボトルって、ほんと、便利ですよね。
うちの旦那さんも、毎日、私が沸かした麦茶
入れて、持って行ってます。
ひろさんは、ウーロン茶、自分で沸かされて
凄いなぁ。
って、話は、そこじゃないのにね。(^^ゞ
投稿: うさうさ | 2012/10/12 12:28
ペットボトルのお茶を飲みながら
ここ20年ほどで事情がずいぶん変わったことを考えてしまいました
そういえば昔はウーロン茶なんて普通の人は飲みませんでしたよね
投稿: ひろ | 2012/10/12 13:17