あなただけ今晩は
映画のDVDを買ったのは何年ぶりのことでしょう
実はこの映画ずっと昔からVHSビデオテープで持ってたんですが
さすがにビデオを観ることもなくなり
どうしてもこの作品だけは押さえておきたかったんです
ビリー・ワイルダー監督の作品はすごく好きで
とりわけジャック・レモン主演のコメディは名作ぞろい
ウォルター・マッソーとの「おかしな二人」も好きでしたし
この作品と同じシャーリー・マクレーンとの共演「アパートの鍵貸します」はオスカー賞に輝いた名作
その中でも一番好きなのが「あなただけ今晩は」
本当は映画のストーリを書くのはご法度なんですが
何せ1963年の古い映画
ご容赦いただきウィキペディアから引用いたします
舞台はパリ中央市場(レ・アール)の側の娼婦街カサノバ通り。警察は賄賂を取って見てみぬふりが常だった。イルマは娼婦。ヒモのヒポリートは喧嘩も強く、イルマにも暴力的。そこへ、正直な警官ネスター・パトゥー巡査が赴任してくる。 ネスターは娼婦たちが仕事場にしているホテル・カサノバに独断で手入れを行って多数の娼婦を連行するが、ホテルには上司が客として居合わせていた。クビになったネスターは、喧嘩でヒポリートをのして、思いがけずイルマのヒモに収まる。恋に落ちたネスターはイルマに娼婦の仕事を続けさせたくないあまり、架空の富豪の客X卿をでっち上げ、自ら扮装して大金を払うことで彼女が娼婦として客を取らなくてすむように画策する。だが、イルマ以外に収入源の無い彼はムスターシュに借りた500フランが返せず、イルマに隠れて市場で働く。イルマが眠っている間に抜け出していることがバレ、浮気と誤解されて、彼女を怒らせてしまう。イルマがX卿に英国に連れてゆくように迫るにいたって、ネスターはX卿を葬り去ることにしたが、セーヌ川に服や傘を捨てたところから殺人の嫌疑がかかり投獄されてしまう。妊娠したイルマは娼婦の仕事を辞め、市場の仕事についてネスターの帰りを待つ。ムスターシュの手引きで脱獄したネスターは、セーヌ川からX卿の扮装で登場することで警察を煙に巻く。 ネスターとイルマの結婚式の日、教会でイルマは産気づき、女の子を出産する。ネスターは元の上司から警官に復帰するように求められる。
元々はブロードウェイのダンサー出身のシャーリーが
劇中で見せるダンスも見事ですし
この作品が一番彼女の魅力を引き出していると思います
ヒッチコックの「ハリーの災難」でデビューした彼女も
私の父親と同い年なんですからね
銀幕の中では永遠にコケティッシュな女性です
ジャック・レモンは晩年シリアスな役も演じてましたが
やはりコメディーがにあいます
チャップリンのように笑わせる演技ではなく
真剣にやってるんだけど上手くいかない
悲哀たっぷりの演技につい味方してしまうんですよね
作品中重要な役どころはルー・ジャコビ演じるムスターシュ
雄弁に人を煙に巻くビスロトのオーナー
「余談だが…」と言いながら虚偽の経歴をもっともらしく語ります
彼の役がこの作品をありきたりなラブコメディーからもっとレベルの高いものに引き上げているように感じます
オードリー・ヘップバーンの「麗しのサブリナ」
マリリン・モンローの「七年目の浮気」
それと本作品はビリー・ワイルダー監督のラブコメディの代表作だと思います
「あなただけ今晩は」は当初主演女優がマリリン・モンローの予定だったそうですが
モンローが亡くなったのでシャーリー・マクレーンに変更になった逸話もあるそうです
モンローの方が美人だしこういうコメディには向いているかもしれませんが
私としてはシャーリー・マクレーンの愛嬌のある可愛らしさが
この作品の大きな魅力になっていると思うのですが…
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