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2012/09/06

運動不足死

世界死亡数1割は“運動不足死”、解消なら日本人は寿命0.91年延長

2008年に世界で5,700万人が死亡し、死因のトップは心臓病(虚血性心疾患)。それに脳卒中、肺炎などの下気道感染症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などが続いている。こうした中、世界の年間死亡の1割近く、530万人が運動不足が関係していることを示すデータが、米ハーバード大学医学部のI-Min Lee氏らによって英医学誌「Lancet」(2012; 380: 219-229)に発表された。

◎運動不足解消で0.68年の寿命延長

運動不足は心筋梗塞などの冠動脈性心疾患、2型糖尿病、乳がん、大腸がんなどのリスクを高め、平均余命の短縮と関係している。Lee氏らは、世界保健機関(WHO)の推奨(週150分以上の中等度の運動=例えば早足のウオーキング)に満たない運動不足が、世界の感染症以外の病気と死亡にどの程度の影響を与えているかを検討するため、その人口寄与危険割合を算出した。

人口寄与危険割合とは、調べようとしていることが人口にどれくらい影響するかの指標で、今回の場合は、運動不足が世界人口に及ぼす影響の割合を示す。

その結果、運動不足の人口寄与割合は、冠動脈性心疾患が6%、糖尿病が7%、乳がんと大腸がんがともに10%程度と推定された。死亡に対しては約9%。これは、2008年の世界の死亡数5,700万人のうち530万人以上に相当する。

Lee氏らによると、運動不足を完全に解消できなくても、10%減らすことで年間53万3,000人以上、25%減らせれば年間130万人以上の死亡が避けられると考えられるという。運動不足の解消により、世界人口の平均余命は0.68年(日本人は0.91年)延長すると推定された。

運動不足というのは単なる生活習慣上のひとつの状態にしかすぎず病気ではありません
だからいけないのはわかっていてもそれが重大な病気と結び付くということには
多くの方が気づいていないのが実際のところではないでしょうか
大半の人は心筋梗塞やガンあるいは糖尿病に対して潜在的な恐れを持ちます
しかし正しい知識や現状把握ができていないとそれらに対する正しい予防ができません

あくまでもリスク管理の問題になりますので
絶対というわけではなく確立が下がるということですが
それでもリスクは低いにこしたことありません

このごろ同じような話を頻繁にしていますが
健康維持の大切な要素として
「食べる」「動く」「寝る」ということを挙げています
「これを食べたら身体にいい」ということで食べる物に気を使う人も多いようです
しかし食べる量の問題に関しては意識が欠落する人もいます
これは「食べる」だけでなくその他の要素も
量的に質的にバランスが整ったものでなければなりません
運動だってそうです
過度な運動で寿命が延びるとは思えません

最も意識しなければいけないのは
自分の生活を振り返ってみて
何が過剰で何が足りないか
それを見つめ直してみた上で本当に必要な要素を把握することじゃないでしょうか?

私が思うのは今の日本人は食事が過剰で
運動と睡眠が不足している人が多いだろうということです
週150分程度のウォーキングですから一日当たり20分程度ということになります
しかし世界中で亡くなった方の1割が運動不足が原因なんて怖い話です
一日20分のウォーキングでそれから逃れられるとしたら
やらなきゃ損みたいに思うんですが…

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