子供のころは疲れ知らず
一日中走り回る体力があります
大人になってからは1時間どころか10分程度走れば息が切れて足がもつれます
私がお世話になっている錬心館平野道場の子供たちは
休憩時間でも走り回っています
その点私なんて心臓の鼓動が安定するまで1時間ほど必要とします
もちろん体中の筋肉はまともに作動せず
翌日には筋肉痛が待っています
あの小さい身体のどこにそんな体力が備わっているのでしょう
フツウに考えれば小学校低学年のお子さんだと
いくらなんでもまだ私の方が筋力は上回ります
本気で走れば私の方が早いはずですし
私の方が持久力もあるはずです
それなのに少し休憩しただけで彼らは再び走り回りますが
私にはそれはできません
これは疲労に対する回復能力の差だと思います
体中に回る血液が老廃物や炭酸ガスを除去し
肝臓まで運びそれらを分解し不要なものは排泄することで疲労回復します
疲労と回復のメカニズムについてはあまりにも深遠すぎてわからないことばかりですが
まあ、だいたい基本的にはそんな感じだったと思います
(違ったら教えてくださいね)
これは動いている間でも疲労回復はなされ
小さいお子さんたちの疲労回復のスピードは
大人たちに比べてとても早いように思います
それに引き換え我らの年代になると
じっとしてても疲れるといいますし
いくら寝ても疲労がとれないなんて方もいらっしゃいます
中には病的な状態の方もおられ
病院で診察を受けても病気ではないと診断され
私どものところに来られる方もいます
年をとるということはこういうことなんだ
そういってしまえばその通りなんでしょうが
疲労回復のスピードも体力のひとつだと思いますし
元の状態に戻そうとする力そのものですので
これもホメオスタシスであり自然治癒力なんだろいうと思います
ただ厄介なのは疲労回復の能力が常に一定かといえば
必ずしもそうではないように思います
いつもならこれくらいの疲れなら一晩寝たら元に戻るという方でも
調子の悪いときはなんとなく最近疲れがとれにくいなんてこともあります
その時の環境や、気候の変化、心理的要因など
様々な原因があるでしょうが
疲労回復能力がガクンと落ちるときもあります
次第に疲労が蓄積し病気になったり怪我をしたり
さらにそういう状態が続くと繰り返し繰り返しいくつかの体調不良に見舞われるなんてこともあるようです
「腰痛になる人は風邪もひきやすい」
ひとつの例として私はこんなことを常々言っています
疲労から腰痛になった人は身体全体に血液の循環も悪く
そのことから免疫力が低下し風邪に罹りやすいということです
「腰痛」や「風邪」はあくまで例であって
何が起こるか実際にわからないのが怖いところでもあります
私は施術の際、疲労の度合いを足を触って確認します
これは私の経験則による判断ですので
エビデンスのかけらもありませんが
その人がどれくらい疲れているか
あるいはどれくらい(身体の機能が)弱っているかを足で読み取ります
小さいお子さんがどれだけ疲れていても一晩寝たらすっかり元気になれる
これは体力的に未熟なお子さんが極力不利な状況に陥らないため
あるいは生き残るための自然の配慮じゃないかと推定します
しかし普段から疲れるような動きをたくさんしている子供たちは
ある意味では疲れるという状態に慣れているため
回復機能も働きなれているのではないかと考えています
こういうシステムは無理や無茶をしない限り
継続的に使っている方が衰えにくいもの
疲労をとるのはやはり休息が大事
とりわけ睡眠は疲労回復になくてはならないもの
だから睡眠が不規則な環境に長くいると疲労回復の能力も低下します
そして栄養素の補給も大事な要素のひとつ
ただし過ぎたるは及ばざるがごとし
ただ食べればいいというものでもなく
食べすぎで病気になる人が多いのは今の日本の現状です
そのうえで適度に動くことは疲労回復能力の維持に対しても有効だと思います
「食べる」「動く」「寝る」というのは
元気に生きる上で最も重要な要素だと思います
それぞれの要素の質を高めることを
普段の生活に照らし合わせて考えてみてはいかがでしょう
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