体は骨盤から治せ
私が密かにお慕い申し上げている先生が
この本を座右の書と言われてました
正直言ってこの類の本はあまり好きではないのであまり読むことがありません
その理由として自慢話、現代医療を含めた他の医療に対する批判
あるいは宣伝などが多くためになる内容がないものも少なくありません
ちなみに私の師匠の早瀬久義先生も何冊か出版されていますが
これを読み返してみると学院で教えられていることのハイライトのような内容で
抜粋して紹介されているテクニックは主要なものが多く
読む人が読めばけっこう勉強になると思いますよ
さて基本的にはあまり手を出したくないタイプの本ですが
「座右の書」とまでおっしゃるからには「何か」があるんだろうと思いアマゾンアタック
なるほどと思ったのは内容的には専門書の類ではありませんので
一般人向けに広く浅く書き記されているわりには
施術手順やその理由などプロが読んでも目を引く箇所もあり
随所に施術理念を感じさせる身体に対する考え方がブレることなく書かれています
意外に感じたことは私が施術するときに
明確に解説できないですが確実に存在する身体の「理」みたいなものがあり
あくまでも私に伝わってくる私固有の感覚なんですが
同じようなことをおっしゃってるのに何とも言えない共感を覚えました
これは嬉しいですね
こういうのは「勘」と呼んだ方がいいかもしれません
エビデンスのかけらもありませんが
手技療法をやる者の独自の「勘」なんでしょうか
もちろん一般人向けのHow to本の域を出ませんので深い解説はないのですが
行間に潜むヒントは読み込んでみるうちにもっとたくさん出てくるかもしれません
そこまで深く洞察する能力が私にあるのかはわかりませんが…
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コメント
骨盤調整法はある意味でクラニオセイクラルの対極にあるような手技なのですがカラダのとらえ方は驚くほど似ています。エビデンスとも対極にある内容ですけど手技療法は(少なくとも臨床を行っているものは)やった、効いた、治ったの「3た」治療で全然問題ないと思います。て言っても骨盤調整法、手技でなくて足を使うんですけどね。
投稿: 非常勤k | 2012/08/22 09:31
こういう本に着目されるところはさすがに目の付けどころが違いますね
おっしゃるとおり身体に対する考え方は一貫していてなおかつ納得できることが多いです
エビデンスにとらわれすぎると感性が鈍りそうな気がしてなりません
五味先生の本では具体的な手技を紹介したものはなさそうですね
そのあたりだけちょっと心残りです
投稿: ひろ | 2012/08/22 09:40