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2012/07/25

気化熱

西日が強くなった17時過ぎに街を歩いていると
お店の前で水を撒いているのに出くわしました
近所の串カツ屋さんなんですが
夕方、お客さんが来る前に開店準備をしていたようです
歩いてくる私を見てホースの先をそらして
私に水がかからないようにしてくれたので足早に通り過ぎると
水の撒かれた地面から何とも言えない湿った熱気が立ち上ります
サンダル履きの素足に生温かい空気がまつわりつきます

最近は打ち水をされる風景もあまり見なくなりました
そんなことしなくてもクーラーをかければ涼しくなるんですからね
しかし私が子供のころクーラーなんてない時代は
暑くなれば打ち水で涼をとったものです

打ち水で涼しくなる原理は
暑くなった地面に水をかけると
地面の熱を奪って水蒸気になり
熱は空気中に逃げるからです
「気化熱」というやつです
水をかけると身体が冷たくなるのも
体温が水に奪われてしまうからなんですね

生活の知恵というのは物がなくて必要があるときに生まれるようです
おそらく日が暮れてからそのお店に来店されるお客さんは
地面の熱が奪われて快適なときに来店されるのでしょう

さてこの気化熱は私たち人間の身体にも重要な役割を果たしてくれます
人の身体は冷えすぎても危険ですが
体温が上がり熱を持ちすぎても危険です
風邪をひいて40℃近くまで体温が上がればどれだけつらいかは皆さんご存じのはず
だから体温が必要以上に上がろうとするとき
それを抑えるメカニズムに気化熱が利用されます
そのメカニズムに必要な要素が汗
人間は暑くなると汗をかくのは
汗という水分を体表面に出すことで
水分が気化しようとするのですが
そのときに身体の熱を奪ってくれるのです

いうなれば打ち水と同じ原理で身体を冷やしてくれるのです
つまり汗は体温を一定の範囲に維持しようとする大きな役割を担います

ここから先の季節熱中症の話題が出てきます
その中で気になるのは熱中症の40%以上が65歳以上の高齢者だということ
どうも熱中症といえば暑い日に屋外でスポーツをやっている人がかかりやすいというイメージを持っていたのですが
意外に必ずしもそうだとは言えないようです
何でも高齢者は暑さを感じにくく
自分の身体が熱くなっても気づかないうちに
室内で熱中症になるケースが多いと聞きます
お気の毒な話ですが体温を維持することに関わる機能も低下しているんでしょうね
高齢の両親がいる私にとっても人ごとではありません

話を気化熱に戻しますと
普段からあまり汗をかかないようにしている努力している人もおられるとか
特に女性はお化粧のことや臭いのこともあり
あまり汗をかくというのを好まないのもよくわかります

しかし嫌われがちな汗も身体にとっては命を守るため
必要な機能のひとつであるということは忘れてはいけないのです
熱中症対策で水分補給をしても汗が適正にかけない身体ではお話になりません

できれば普段から汗を正常にかくための練習が必要だとも思うのです
必要な時に滞りなく汗をかける身体こそが健康を維持するのに大切なこと

まあ、結局のところ年がら年中運動してくれという結論に達するのですが
身体の機能を適正に保つのは適正な運動が必要なわけです
必ずしもクーラーなどによる快適な環境が健康を約束してくれるわけではありません

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