腰椎椎間板ヘルニアの治療
今月の特集は「腰椎椎間板ヘルニアの治療」
「ヘルニアの手術は絶対したらダメ」
「ヘルニアの手術をしたらすごく楽になったからあなたも手術したほうがいい」
両極端なアドバイスを受けてどうすればいいのかわからない方も少なくないと思います
ヘルニアだけの問題ではありません
人からのまた聞きの話によるアドバイスや
自分ひとりの経験談によるアドバイス
こんな怖いものはありません
他人の話を信用するなというわけではありませんが
とかくこういう話になると極めて狭い範囲の事例を
あたかも世界基準であるがのごとく話されます
悪気はないんでしょうが話している本人も
わずかな情報だけで信じ込んでいるからたちが悪いと言わざるを得ません
「ヘルニア」という症状を言い渡された場合でも
人によって程度も違えば本人の体力などの条件も全く異なります
手術をするしないの問題で一番大切なのは
「したい」とか「したくない」という希望的な問題ではなく
どういう治療法がその方の今の状態に最も適しているか…
まずそういう客観的評価をきちんとしたうえで
手術をするのか保存慮法で行くのかを判断しなければなりません
そういう点で我々手技療法をする者も
安易に「ヘルニアが治った」という宣伝をすることに疑問を感じます
少なくとも我々が対象とできる範囲というものを明確にして
絶対にかかわってはいけないケースもきちんと認識しなければ
これまた事故につながるということを覚えておかなければなりません
今回の特集記事は手術・保存療法を詳しく解説
掘り下げた内容は今の治療法を知るにはもってこいの内容でした
手術でも複数の方法があるのは知ってはいましたが
数年前よりも進歩しているのを実感しました
それぞれのメリットとデメリットを示しながらの説明は思わず納得
ヘルニアが確認されたからといって
それが痛みの原因であるかどうかの判断も難しいところ
ヘルニア以外の要因も混在しているから
話がややこしくなるんですよね
症状の分析と治療法の整理というのは
必須事項じゃないでしょうか…
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コメント
こんにちわ!
なるほどと思って、読みました。
うちの息子、整形外科から、整骨院に
かかっていました。
オーストラリアのお土産も買って来て
よくして貰ったらしいです。
って、話がそれましたね。
人によって、症状など違うので、手術
やっぱり、怖いです。
投稿: うさうさ | 2012/04/05 17:35
いい先生に巡り合えたら素晴らしいことですね
信頼できる方に身体を触ってもらいたいですから
まず大切なのは『怖い』とか『いやだ』という感情ではなく
自分の身体がどうなっているかということを客観的に評価するということです
それが出てからあれこれと悩む方がいいと思います
何もはっきりしたことがわからないまま悩むのは単なる時間のムダという気がします
投稿: ひろ | 2012/04/05 20:22
夫が普通に歩けなくなってどのくらい経つのか・・・。
考えたら、随分前のような気がします。
たまに一緒に出かけると、歩くの遅いなぁと思い、先に行ってました。
本人は違和感があったのかもしれませんが、言わないから他人にはわかりませんよね。
去年入院して、急遽、首から血液透析をした後で足がしびれると言って、いろいろ調べて、椎間板ヘルニアだと言われました。
大学病院ですが、手術はリスクが大きいし、結論を言えば、どうしようもできないと言われたようです。
夫の弟は亡くなる一年前に椎間板ヘルニアの手術をしたと言っいて、逢った時は、痛そうでもなく、歩くのも普通だったので、手術をしてくれないというのが納得いきませんでした。
あちこちの病院に電話して(中には予約は10年後と言われた所もあります)実際診察を受けたところもありますが、結果は同じでした。
看護師の妹に聞くと、「糖尿病だからリスクが大きいという事じゃない?」と言われ、納得しました。
バージンロードを歩くためにと電車とバスを乗り継いで通ってた整形外科も効かないと最近通うのを止めました。
この本買ってみようと思います。
投稿: persian | 2012/04/07 12:18
基礎疾患がある方の手術は容易ではないと聞いたことがあります
もちろん私らはそういうことにはかかわれませんので具体的なことはわかりませんが…
手術といっても人気の執刀医だとずいぶん先まで予約がいっぱいなんですね
スポーツメディスンは専門的なので少々難解な部分もありますが
覚悟してお読みいただければひょっとしたら参考になるかもしれません
投稿: ひろ | 2012/04/07 14:15
この記事を読んで反省。
私はタチが悪い人間だったんだ、と。病状の相談は他人にしちゃいけないんですね。変な入れ知恵されちゃうんですね。自分でお金と脚を使って調べ、それは内緒にしなきゃいけないんだ、と落ち込みます。
少しでも誰かの参考になれば…と闘病ブログを書いてたのに。すごく悪いことだったんですね。
ヘルニアと名のつくものは片っ端から読んで多角的に見てるつもりでした。今でもたくさん悩んでます。
投稿: がお | 2012/05/14 17:39
言葉足らずな内容で傷つけてしまい申し訳ありません
ご自身の病状を語ることは決して悪いことではないと思います
ただ語る方も聴く方もそれが多くのケースの中のひとつであるという認識の下で情報交換をしていただきたいというのが真意です
同じような症状で悩む人にとって経験談を聞くことがどれだけ参考になり
どれだけ勇気づけられることがあるか…
それは間違いのない真実なのですから
あくまでも自分の経験談を人に押し付けようとすることが問題なんだと思っています
投稿: ひろ | 2012/05/14 17:49