効果の量 効果の質
「効果」というものを求めて整体を受けます
整体だけに限らず病院でも薬でも何でも同じことだと思います
ところが「効果」とひと口に言っても期待する効果と実際に起きるであろう効果とにしばしば差が生じます
私としてもクライアントの期待にこたえたいのはやまやまなんですが
全部が全部というわけにはいきません
一回の施術ですべての問題が解決する
確かにこれは理想ではありますが
なかなか現実は厳しいもので
回数を要する場合もあれば
時間が必要な場合もあります
私が経験上わかる限りの説明はさせていただくのですが
ひとつのテクニックや一連の施術でも裏が表になるがごとく
ポンと変わるものではありません
ひとつのテクニックにより身体に対して刺激が加わり
次第に身体の内部で変化が起きるわけですが
身体のの機能に従ったプロセスも必要ですし
それに必要な時間もかかるのです
さらにその変化の量によってどの程度痛みを緩和できるのかが問題になります
足りないからといって一度にたくさんの変化は好ましくありません
身体は大きなバランスの変化を望みません
自分に都合のよい変化だけとは限らないからです
身体は変化によって新たなバランスを構築します
こうやって少しずつ変わっていった方がいい場合も多いのです
このあたりは私個人の観念的なお話ですので
世間一般で通用するかどうかは何とも言えませんが…
要するに期待する効果は一日にしてならずといったところなんですが
中にはその効果を針小棒大にアピールされる方もいて
しばらく通うと夢のようなすばらしいことが起きる
そんな宣伝をされているところも目にします
世の中「必ず」ということはあまり期待しない方が無難なわけで
その謳い文句と結果との間に大きなくいちがいがあるとき
しばしば効果の量や質に問題があるように思います
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コメント
1回の施術で劇的に変わったら、それは逆に怖いですね。
でも、首や肩のコリの辛さは軽減して欲しいものです。
投稿: persian | 2012/02/21 17:35
我々の施術はあくまでも身体に対する刺激が基本ですから
その刺激を受けて身体の変化を待たねばなりません
刺激が強すぎてもかえって侵害行為になりかねませんので
量的な部分で注意しなければなりません
投稿: ひろ | 2012/02/21 18:30
身体への侵害行為。
最近、その事について考えてましたぁ~。
食事、運動、休息。
何でも、過ぎると自然なエネルギーの循環が遮断されるのを感じますし、人を見ていても感じます。
心や身体の感覚や変化を観察して、固定概念から自分を開放するだけで、整体やヨーガ、私たちの身体の持つ機能の素晴らしい恩恵を受ける事ができるんじゃないかな?と。
投稿: 若松 | 2012/02/23 12:39
私の考え方としましてはすべての出来事が自然の摂理に従って起きていると考えています
人の都合のいいこと、都合の悪いことというのはまた別の次元じゃないでしょうか
エネルギー循環も人にとって都合よくしたいのであればそれなりの量や質というものを考えるべきでしょう
「毒と薬」これも同じように考えた方がいいのかもしれません
ただその作用が都合がいいのか悪いのかで呼び方が異なるのだと思います
話がかみ合ってなかったらゴメンナサイ
ただ固定概念から自分を解放してどうするのかも大切なことなんじゃないかと思ったのです
投稿: ひろ | 2012/02/23 13:01