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2012/02/28

渾沌、七竅に死す

「渾沌(こんとん)、七竅(しちきょう)に死す」という言葉を知りました

南海の帝を儵(しゅく)といい、北海の帝を忽(こつ)といい、中央の帝を混沌(こんとん)といった。 儵と忽とはときどき混沌の土地で出会ったが、混沌はとても手厚く彼らをもてなした。儵と忽とはその混沌の恩に報いようと相談し、「人間にはだれでも〔目と耳と鼻と口との〕七つの穴があって、それで見たり聞いたり食べたり息をしたりしているが、この混沌だけがそれがない。ためしにその穴をあけてあげよう」ということになった。そこで一日に一つずつ穴をあけていったが、七日たつと混沌は死んでしまった。

というストーリーだそうです
SF小説みたいでピンとこないかもしれませんね
荘子の応帝王篇にある寓話だそうです

なるほどなと思ったのは良かれと考えいろいろと施すと逆効果になる場合もあるということなんですね
整体という仕事に限った話ではないでしょうが
仕事でしている以上持てる力を最大限に発揮して成果を得る
これが原則なんだと思います
だからすべての手を尽くすというのは当然のことなんですが
安易に「全力を尽くす」ということに満足していると逆効果になることもある
こんな戒めがこの言葉の趣旨のようです

正直申し上げるとこの仕事を始めた時
何とかしようと一生懸命やりすぎたためにかえって悪い結果になったこともありました
ものの加減が分からないというのも怖いもの
裏目に出ることがあるのを何度か経験しました
「適当」とか「いい加減」ということの大切さを知ったわけです

一生懸命やるのは当たり前のこと
しかしプロの仕事は足し算だけではなく引き算も必要
やるべきことを知っているのも大切ですが
やってはいけないことも知っておくべきです
「渾沌、七竅に死す」という言葉に触れてあらためて思い出した次第です

話は飛躍しますが…
エライ方になると「究極の治療とは何もしないことである」
こんなニュアンスのことをおっしゃいます
ひょっとしたら「サマディ」という概念に関係するんじゃないかと推察する次第です
もちろん私がそんな境地に達するにはあと100年ほどかかりそうですが
突き詰めて考えると相通ずるものがあるのかもしれません

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コメント

先生、100年ほど生きそうですもんねっ。

ヴィパサナで本当のクンバカを体験してから、頑張り過ぎないことが心身衛生上にも、もの事の回り方にもイイと実感しています。

ただ、私の場合もうチョイ仕事は頑張らななっd(^_^o)

投稿: 若松 | 2012/02/28 10:45

まだ食べたいものがあるので100年くらいは生きないといけないと思ってます

クンバカもいくつかのやり方があると聞きますが
余分な力が抜けたらいろいろと利点もあるんでしょう

100年くらいかけて修行してくださいscissors

投稿: ひろ | 2012/02/28 12:14

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