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2011/12/15

触ってわかる 触らないとわからない

初めてお越しになるときたいていの方はお電話で予約を取られます
そのとき時間に余裕があればどんな状態かお話もします
簡単にかいつまんで説明してくださる方もいらっしゃれば
経過から今の状況まですべてお話になり
中には質問がてらにどうなってるかを尋ねられる方もいます

典型的なパターンの場合はわかる範囲でお話をする場合もありますが
これはあくまでも推測にしかすぎず正確なものとは言えません
手技療法というものは基本的に機械を使わず手で行います
それは施術であると同時に身体に対する情報収集でもあります
「手探り」という言葉がありますが、まさにそれ
状況証拠を探しながらその方の身体に何が起きているのかを判断していきます
検査する機械はありませんので正確とはいえないかもしれませんが
逆にまた機械にできないことも感じ取れたりするからまんざら捨てたものではありません
正直熟練度もさほど高いわけではありませんのでパッと触ってパッとわかるというわけにはいきませんがいつもそうやって仕事をしています

事前にお話を聞くのは何も知らずに触るよりは
ある程度こうだろうという推測をたててから始めた方が効率的だからで
お話だけで決めつけるのはある意味危険です
だから電話やメールあるいはブログのコメントで症状に対するご質問をいただいても正直わからないことの方が多く満足にお答えできないのです

だから質問してほしくないというわけではありません
むしろすべてはそこから始まります
お互いの会話をきちんとしておかないとこちらの必要な情報も得られません
ただ信用していただいた上で質問されているのに
きちんとした答えができない心苦しさはご理解いただきたいのです

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コメント

口頭の質問だけで完璧な正解をもらおうというのが安直やと思います。
我々機械相手の商売でも推測と違うことが原因なんてことは日常茶飯事。
ましてや相手は体やし。
大変やろなぁと容易に想像つきます。

無茶な質問、ふとした疑問にも正面から捉えてご自身の糧にされていることは、日頃のブログから感じております。
明け方まで遊んでいても、酒に心酔してもやるときはヤルは立派ですよね〜(^○^)

投稿: うどん好きのあゆ | 2011/12/15 08:19

この間のお問い合わせ程度のことなら容易に察しがつくんですが、複雑なケースになると本人さんが感じていない原因が潜んでいることも多いです
おっしゃる通り、テキトーな答えをしてご迷惑をかけることも予想できますんでいい加減な答えはできず、結果質問の答えになっていない的外れの回答になるのがとても心苦しいんです

「清く正しく美しく」をモットーにしている私には最後の一文の意味が理解できないのです

投稿: ひろ | 2011/12/15 08:28

私の場合、電話で予約を受ける時、相手が自発的に症状や経過について言ってこない限り、日と時間だけを決めて、それ以上は何も聞かずに電話を切ります。
そこで聞いた話と実際に来てもらって診た状態が大きく食い違っていることが過去に多かったので、あまり余計な先入観を持って治療に入りたくない、ということで敢えて何も聞きません。
その代わりに、相手の声からその人の体の状態をイメージで再構成して、どの辺りに問題があるかを診ておく、というのはやってます。

投稿: sokyudo | 2011/12/15 11:12

同じですね

私もこちらから電話で尋ねることはありません
正直申しあげて向こうが話したい内容とこちらが聞きたい情報が食い違うことも多くあまり参考にならないのと、ひとりでやってますから他の方の施術中に長々と話されると困るというのが本音です
じっくり顔を見ながら、姿勢を確認しながら、声の大きさを聞きながら話を聞いたほうが立体的な情報が得られるのです

投稿: ひろ | 2011/12/15 11:41

こんばんわ!

お仕事されておられると、色んな症状の方が
いらっしゃるでしょうね。

触ってわかる、なるほどと思って読みました。

投稿: うさうさ | 2011/12/15 22:40

典型的なパターンばかりとは限りませんからね
触ってある程度の確証を得ないと何とも言えないことが多いんですよ

投稿: ひろ | 2011/12/16 08:42

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