スージーとJUST IN TIMEとお好み焼き
実は淀川を越えるのは今年二度目
さらに神崎川を越えて大阪市を出るのは12月にして初めてだったりします
大阪市民として見事な引きこもりっぷり
ついこの間あったばかりなんですが
間をあけることなくスージーのもとへ
学生時代に毎日見てた神戸の街並みです
ほとんどの駐車場が満車になってるのを見て初めてルミナリエをやってることを思い出しました
駐車場探しに思わぬ時間を取られたのですが
交通渋滞を見こして余裕をもって出たのが正解でした
この日は元町にあるJUST IN TIMEでライブ
毎年神戸に来るのがスージーにとっても私にとっても定番になったみたいです
神戸といえばやはりこのお二方
光本名勝さん(As)と中山良一さん(B)
シブイんですよね
力づくではない演奏は心に染みてきます
落ち着いた雰囲気で始まったライブも
このお店のお客さんは毎回ノリがよく
お店全体がリズムに包まれます
神戸といえば地元のボーカリストCYNDIがゲスト
この翌日が誕生日だそうですが
年をいったら殺されそうなんでやめときます
このあたりからボルテージが上がりステージも客席も興奮状態
最後は集団催眠にかかったんじゃないかと思うほどの迫力
何度見ても同じライブはありません
音楽は生き物です
大阪から駆け付けた甲斐があるというものです
で・・・
わざわざ自動車でいったわけは
このお店でお好み焼きを食べるため
三ノ宮を北に行ったところにある創作料理 一隅さん
最近スージーがこのお店に夢中で連れてきてもらいました
この看板を見たら納得がいきます
普通のお好み焼き屋ではなく薬膳料理としてのお好み焼き
粉モンにはちょいとウルサイ私としてはスージーの誘いを断る理由が見つかりません
当然終電なんてクソくらえということで愛車を走らせたわけです
メニューのネーミングが創作的
いったい何を食べさせてもらえるのか見当もつきません(笑)
まずは名物「ガングロ焼」
ガングロという言葉も聞かなくなって久しいのですがこんなところにまだいようとは
ずっと前から会うたびにガングロ焼きの話を聞かされていましたので
驚きはしませんが上に大量のヒジキがトッピング
焼く過程でぶったまげたのはビタミンEのサプリメントが中に敷かれていること
薬膳料理ではこれもアリなんでしょう
ちなみに食べたら味も食感もありません
融けたんでしょうね
ソースも自家製でリンゴと玉ねぎで作られた独特のピリ辛が特徴的
お好み焼きとしての味は薄味ですが全体的に塩分が控えめなのは薬膳の面目躍如
それだからこそ感じる素材の旨みは手間ひま・ひと工夫がちりばめてあります
チーズを鉄板で焼いたものですが
このときだけはビールを飲めないことがつらかった(笑)
六甲牧場で作られたチーズですが
塩分が薄いわりに味が濃い!
これはたまりません
これだけで何杯もいけそう
「インターナショナル北海道焼き」
何がインターナショナルなのかはイマイチわかりませんが
下に敷き詰めたジャガイモ、トッピングのエビやイカ・コーンなどが北海道のものなんでしょう
オーナーの淳子先生(みなそう呼ばれています)は北海道にお住まいだったそうです
トッピングだけに目がいきがちですが
生地のキャベツのきめの細かさを見逃してはいけません
何度も何度も時間をかけてかき混ぜて空気を入れフワフワな食感を生みだす工夫
単なる変わったお好み焼きという認識は間違いであったことを知りました
キメの細かいキャベツはカサが低くなりペシャとしがちですが
細かい空気を間に入れることでエアクッションの役割になるみたいです
かき混ぜる時間が尋常ではありません
「とうふコケコッコ焼」
名前だけで吹き出しそうになるのですが
食べてみれば吹き出したものが引っ込みます
豆腐のフワフワの食感が生地のフワフワ感と一体になり相乗効果を生みます
値段の高いプリンにこんな感じの食感があったのを思い出しました
安モンと違いますよ ムチャクチャ値段の高いやつのそれ
「豚玉八十八夜焼」
夏も近づく八十八夜~~♪
この歌を思い出した私はてっきり抹茶味ではないかと推察していたのですが
まったく違いました
「八十八」は「米」のこと
つまりご飯が入ったお好み焼き
ソバ飯と似た発想かもしれませんね
これが意外にイケるんです
ご飯ツブの舌触りが快感に変わるお好み焼きとでも申しましょうか
科学調味料でならされた舌や塩分で誤魔化された舌の方には物足りなさを覚える可能性がありそうです
じっくり味わって素材の旨みを味わう趣は巷のお好み焼きとは一線を画します
変わったお好み焼きを食べるという目的でもいいでしょう
しかし食べるということの本当の意味を考えながらこれらを食べてみるのも一興かもしれません
「お帰りなさい」といって出迎えてくれたお店は
お客さんまでもが家族ムード
友人の家に招かれたような心地よいくつろぎはお店であることを忘れてしまいそうです
「一隅を照らす」(それぞれの人が懸命に自分の役割を果たす様子を讃えた最澄の言葉)が店名の由来だとか
多方面の福祉活動を展開されておられるオーナーの淳子先生のカリスマ性がお店の雰囲気にそのまんま出ています
従業員というよりご家族という雰囲気のスタッフの皆さんが、私たちの姿が見えなくなるまで手を振って見送ってくださいました
いろんな意味で普通のお好み焼き屋さんという認識で行ったら面食らうお店です
車で帰宅したら午前4時
やっぱりこうなるんですよね(笑)
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コメント
お久しぶりです。コメントありがとうございました。
やっと一段落ですが、また、上目指します(笑)
神戸まで、いらしたのですね。
お疲れ様でした。
変わったネーミングのお好み焼きで、中身も変わってますね。(笑)
なかなかないお店ですね。
でも、おいしければ言うことないですね
投稿: みさりん♪ | 2011/12/08 19:55
じゃんじゃん上行っちゃってください
食べなかったんですが「クセになるバナナ焼」なんかも面白そうです
いろいろ食べましたがけっこう美味しいんですよ
投稿: ひろ | 2011/12/08 20:02
こんばんわ!
神戸とは、いいなぁ。
素敵な街ですよね。大好き。
薬膳料理としてのお好み焼きとは、
惹かれますね。
ひじきをお好み焼きには、吃驚。
投稿: うさうさ | 2011/12/08 21:57
関西地方でも京都・神戸・大阪などそれぞれ違った特色があります
学生時代を過ごした神戸は開放的でファッショナブルな印象があります
ここのお店のお好み焼きは「食」について再考を促す提言のように感じました
「誤魔化し」の旨さとは違う本来的な要素があるようです
投稿: ひろ | 2011/12/09 07:47