稽古
練習のことを「稽古」といいます
武道や芸事など練習のときに使う言葉ですが
「お稽古ごと」といって習い事全般にこの言葉を使ったものです
最近では「レッスン」なんてハイカラ(これも古い言葉)な言い回しもします
どれが正しいってことはありませんが
私個人として「稽古」という言葉を好んで使います
「古(いにしへ)を稽(かむがへ)ることである」
というのが語源だそうで古くは古事記にも「稽古」という言葉が使われているんだとか
新しいものに興味を持ち、新しいものを得たいという気持ちは誰にでもありますが
先ずは先人の知恵を生かさない手はないということなのでしょう
「守破離」という古い教えが最近また見直されているようですが
ここでもやはり昔からの教えを忠実に守ることから始まります
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」
人ひとりが一生のうちに経験できることなどほんのわずか
ならばいにしえよりの知恵を学び
大勢の経験をいいとこどりで自分のものにした方が得というもの
「稽古」とは先人のいいところを盗むという要素が含まれているようです
教えてもらってあとはそのまま・・・
それでは身につくものもたかがしれています
「稽古」というものは古くからの教えを自分で知恵を出し解明し
自分のものとして活用できる状態にまで高めることをその本質とする
そんなふうに考えています
つまりは歴史のリテラシーというわけですな
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