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2011/08/29

やってみると

毎週通う空手の道場で身体の動きを観察しています
白帯の初心者から師範までそれぞれの身体の使い方が違い
当たり前のことですが上手い人は上手な身体の使い方をしているのに対して
そうでない人は身体の使い方が下手
誰の目にも明らかなことなんですが
私が知りたいのはその具体的な違い
どこがどう違うのか?
それではどうすればその違いを埋めることができるのか?
そのエッセンスを見つけ出すことが私のもっぱらの興味なわけです

体力的な問題、心の問題、技術的な問題を中心としたいろいろな要素が複雑に絡み合っているようで単純化してわずかな要素にまとめようとすることは困難を極めます
それ以前に私自身の観察眼自体にも?がつくので
簡単な作業ではありません

先日も小学生の「構え」についてアドバイスをしたのですが
見ていると簡単そうなことなんですが
実際にやってみると変なクセがついていたのです
前々から気になって見続けていたのですが
基本的に真面目な子で一生懸命であるがために
全身に余分な力が入りすぎて硬くなりすぎ
ギクシャクした動きを見せます
姿勢そのものも力みかえった感じだったんです

さあ、どうしたものかと考えてアドバイスしたのですが
リラックスしろといえばダラダラになり力を入れろといえば元に戻る
しかも当の本人はいたって真面目
言われたとおりのことをやってるのです
こちらの伝え方が的を得ないのですから仕方のないこと
ここらが教えることの難しさなわけです

しかも必要な力を入れて不要な力を抜く
いわば「力の分別」はトップアスリートでもなかなかできないこと
ちょとした心理的要因や体力的なことでレベルの高いプレイヤーがいざというとき実力を発揮できないのは微妙なバランスが崩れ「力の分別」ができていない瞬間があり、そんなすきを衝かれて負けにつながるというのはよくあること
それと同じレベルではないにしろトップアスリートでも小学生でも本質は同じだから問題は厄介なんですよ

見本を見せながら身体に教えた方がよさそうと
いくつかのエクササイズをやって見せました
一緒にやりながら柔らかな身体の使い方
力を抜いた身のこなしを理解してもらおうとこっちも必死
なんとなくそのときはできたのですが
彼の技術として身体に染み付くまでずいぶん時間がかかることでしょう
それまで根気よくやらないといけないでしょうね

もうひとつ悩みがあります
構えの基本とはいえ
私にとっても普段やってないことであるのは事実です
稽古が終わり帰るころには足がふらつきます
明らかなオーバーワークです
なぜか2日後に筋肉痛に見舞われたしだいです
驚きはしません
いつものことですから・・・

寄る年波を乗り越え彼らとともに修行に励む私に明るい未来は来るのでしょうか?
別にそんなもんがなくても彼らの踏み台になれたらそれも本望
彼らの何倍も生きてきた知恵をここで生かしましょう
そうやってるうちに私も変われそうな気がします

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コメント

おもしろいですね〜
関節の可動域の広さでフォームの良し悪しが出そうです
構え自体が窮屈に感じるよりすんなり構える方が
初動にとっては良さそうです
勿論複合的な要因でしょうが、私みたいに身体が固いと
思うような運動やポーズすらとれません
最近プールを歩きながらストレッチの大切さがわかってきました

投稿: アルティマ | 2011/08/29 10:13

物理的な関節可動域を広げることも難しいですが
試合や稽古のときの動的可動域がなければお話になりません
おっしゃるとおりすんなりした構えの方が予備動作も必要なくすばやく動けます

戦うときに「勝とう」とする気持ちが強すぎるとそういったものまで阻害することもあるようです
練習でできても試合ではできない
人の心理のアヤがここにあるわけです
小学生に理解することは難しいのですが
そんな練習からはじめないと「次」はありませんからね

我々の年代はまず物理的関節可動域を広げるところから始めなければなりません
ついでに頭も固くならないようにストレッチしないといけませんね(笑)

投稿: ひろ | 2011/08/29 10:25

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