同業者でも「癒し」という言葉をよく使っています
近年耳にするようになった言葉で
調べてみると国語辞典には「癒し」という言葉はないんですよね
いわゆる俗語ということになるみたいです
「癒」という字を見て真っ先に思い出すのは「治癒」
要するに「病気やケガから元通りの身体に戻る」ということを表します
「治す」と「癒す」は似たような意味のようですが
宗教的な奇跡による「なおす」というのが「癒す」の元々の意味だったとウィキペディアにありました
私の個人的な感想を言うと「治す」といえば
今の時代に言うエビデンスのある手段により「なおす」ことで
「癒す」というのは神秘性の伴う不思議な要素もあり
エビデンスも問わないものというように捉えています
私個人としては「なおる」という結果さえ出れば
それはそれで価値があるという考え方ですんで
エビデンスがないというだけでは批判の対象とはしません
話を元に戻しますと「癒し」という言葉を使うのは民間療法が主で
病院で「癒す」という言葉を使うことはあまりないでしょうね
もしそんな病院があったら大丈夫かいなと疑問に思うに違いありません
民間療法で「癒す」という言葉を使う場合
曖昧な部分や神秘的な要素を印象付けたいからなのかと思います
エビデンスというか明確な説明はできないけども
なんとなく良くなりそうな雰囲気って都合がいいですからね
一時「カリスマ」なんて言葉もよく使われましたが
神秘性って重要なファクターなのかもしれません
国語辞典から認められていない「癒す」という言葉ですが
英語では「heal」という単語に置き換えられます
「ヒーリング」と言った方がカッコよく聞こえますよね
「heal」には身体のみならず心も「なおす」という意味合いが含まれますが
今のご時世では「心を癒す」という要素に主眼が置かれているようですね
「heal」という言葉も調べてみると面白いもので
その語源は「すべての」を意味する「whole」からきているんだとか
「欠けたことのない全体の」という意味から転じて「健康」という意味でも「whole」が使われていて「of whole mind and body(健全な心と体)」という慣用句もあるそうです
「身体はひとつのユニットである」
オステオパシーの理念のひとつですが
どうも「whole」という言葉と共通性があるようです
そうなると私も「ヒーリング」とか使った方がいいのかな?
「治す」という言葉を使うと何かと面倒ですから・・・
あまり好きではなかった「癒し」とか「ヒーリング」という言葉ですが
これで現実的な話と理念的な話が一致を見そうです(笑)
最近のコメント