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2011/05/18

分析

毎日拝見しているブログはたくさんありますが
もっとも勉強になるブログのひとつとして
理学療法の評価と治療」を更新のたびに読ませていただいております
先日「変形性股関節症:疼痛の要因」というテーマで
膝関節症に対する記述をされていました
こちらのブログはほぼ毎回事細かに各症状に対する分析がなされているのです

今回の変形性膝関節症についてもどのような角度から評価すべきかの項目が列挙された上でどのように治療を展開していくか
その道筋をいくつかの角度から提示されています

治療に携わる側もそれぞれの立場で機材・技術・能力・専門性などそれぞれの違いもあり、もちろん法律上の問題も大切なことです
しかしながら個々の症状を抱えた人の身体の中で起こっている事実はそういった事情は関係のないことです

とりわけ手技療法を唯一のよりどころとする我々は機材で客観的事実を探り出す術を持ちません
手で触って感じ取ることが知りうる情報の大半を占めるわけです
それを卑下するつもりもありません
機械にできないことができることがあるのも知っています
しかしながら過大評価することは危険極まりないこと

最低限膝の痛みにもこの記事で書かれた通りこれだけ多くの探るべきポイントがあることだけでも知っておくべきだと思います
現実問題として最新の機材をもってしてもすべてを探り正確な評価を下すことは困難です
わからないこと、調べられないことはたくさんあります
だからといっていい加減な判断が許されるというものではありません
そのためにも知っておかなければならないことは山ほどあります

中には自分の無知を奇貨として怪しい理論を振りかざし
強引な論法で施術する者もいるでしょう
少なくとも自分はそうなりたくはありません

いつも「理学療法の評価と治療」を拝見して
これではいかんと襟を正す次第です
もっともっと勉強せんといけません

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コメント

時間がなく、今日は久々に携帯からコメントにお邪魔してます。
携帯だとコメントを書きながら記事を見られないのが難点ですね。

何事も勉強ですね。

ところで私、珍しく長い間整骨院に行ってません。
コンスタントに運動をしてるおかけかなと思っていましたが、今度はめまいがするようになりました(>_<)

投稿: persian | 2011/05/18 09:49

最近私も携帯からブログを見ることがありますが実に見にくいです

ある程度の年数をやってきてある程度の知識を身につけたつもりでしたがこういうブログを拝見していると恥ずかしくて穴があったら入りたいくらいです
謙虚な気持ちで勉強し続けなければいけません

めまいは専門外ですので医師に聞いていただきたいのですが
継続した運動は体質そのものを変えることもできます
めまいが治まったらまた続けていただくようお願いします

投稿: ひろ | 2011/05/18 10:22

最近ますます整体という技術に、重大な関心を持ってみる様になりました。
機械や道具を何も使わず、ご自分の手だけでの治療。(治療と言っても良いのでしょうか?)
それは多分想像を絶する、精神と技術の精進の賜物ではないかと思うのです。
厳しいお仕事ですよね。私からすれば神業に近いです。
じーっと身体の声を聞いている先生方を、心底凄いと思います。

投稿: ジェイ | 2011/05/18 18:17

ご紹介いただきありがとうございます。
もったいないお言葉です。
臨床ではブログで書いているほどのことは
まだまだできず書きながら勉強しているのが
現状です。
先生のブログもよく拝見させてもらってます。
私のような若輩者はつい知識に
頼ってしまいがちなのですが先生のブログからは
体や心の本質を大切に考えられる気持ちが
伝わってきます。
私もそういった気持ちを大切にし、知識のみに偏らず、
相手の気持ちになった施術を心がけていこうと思います。これからもブログ楽しみにしています。
そしておこがましいですが私のブログもこれからも応援していただけるとありがたいです。
これからもよろしくお願いいたします。

投稿: DAI | 2011/05/18 22:23

ジェイさん

基本的に医師が行うのが「治療」というので
我々がするのは「施術」と呼ばれます
それはどうでもいいのですが・・・
大昔は手で行われるのが一般的だったそうです

実際やってる方は「神業」という感じではなく
極めて地味な作業を積み重ねることによって何かを見出し、刺激を与え身体を活性化させるという感覚でやっております

たぶんどんな仕事でも共通したことだと思いますよ

投稿: ひろ | 2011/05/19 06:58

DAI先生

わざわざコメントをいただきありがとうございます

現場でのたうちまわるのはお互い様です(笑
ある程度年数をやっていると知らず知らずに「傲慢」という厄介者が頭をもたげてきます
そんなときにこれだけの勉強をなさっておられる先生もおられるということを知るとハンマーで頭を殴られたような心もちになり、同時に闘志がわいてきます

余談ながら数年前にある歌手に出会いました
常々「心で歌う」ということを若い人たちに説かれます
それがどういうことかと思いずっと見続けてきまいたが
「心を込める」ということを具体化して仕事をするということに気付きました
それがわかるとそれぞれの分野で一流と呼ばれる人は皆同じことをやっているのが見えてきました

その「具体化」ができない現状ですが、仕事に対する方向性だけは見えてきました
お互いにこれからですよね
頑張りましょう!

こちらこそこれからもよろしくお願いします

投稿: ひろ | 2011/05/19 07:10

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