筋肉トレーニング&コンディショニング
「体性機能障害」
これが私の仕事の対象となります
つまり物理的な損傷はないけど適切に動かない
または動かしたときに痛みが発生する
そういう状態を改善することを目的とします
その手段において私が本人に対し直接なんらかの物理的手段を用いる場合もあり
「施術」と呼ばれる各種技法で身体に対して何らかの刺激を与え
本来持っているはずの機能を目覚めさせるのです
そこできちんと整理しておかなければならないのは
施術で可能なのはその人が本来持っている能力を上限とするということです
逆に言うとその人の本来持っている力の程度が低い場合
それ以上は施術で与えることはできないわけです
ところが現実問題として多いのは本人が知らない間に身体を動かすのに必要な能力が不足している場合です
瞬発力、持久力ともに以前に比べ低下していた
世間では「老化」や「運動不足」と呼ばれごく当たり前のようにある問題です
当たり前であるが故にそれを容認しているうちに動かなくなる、痛くなる
この段階で本人にとっては当たり前ではなくなるのですが
施術と称して私がやれることには先ほど申し上げた限界があります
こんな仕事も長いことやってると自分のできることもわかりますし
自分ができないこともわかってきます
しかし痛みを抱えた本人は「できません」のひとことで片づけられるはずもありません
それならば自分でやらなければならないのは当然のこと
人の手を借りるだけではなく
自分の力で身体の状態を向上させるということもとても重要で
最終的には自分で治すことが必要だと考えるのです
いや、むしろそれが第一義であると信じています
著者広戸氏はスポーツ整体師という肩書き
整体という仕事もいろいろなポジショニングがあるわけですね
スポーツ選手対象に特化するのもひとつの道として覚えておくことにします
マイナスの状態から普通の状態に戻そうとするのが「リハビリテーション」ならば
普通の状態、もしくはプラスの状態からさらに向上させるのが「トレーニング」
そしてトレーニングで鍛えた身体を維持するのが「コンディショニング」
私なりに解釈してみましたが
共通していることは自分の身体は自分で守る(創る)ということ
そのための方向性や手段を提示するのも我々の大切な役割だと思います
ここ数年スポーツ選手の来院も増え腰痛館のニーズも変化してきました
やっぱりこういったことも勉強しておかないといけません
そういう点において本書は基本的な事項をきちんと押さえてくれているので助かります
筋力トレーニング・ストレッチ・ケガの処置・食事
様々な点までバランスよく書かれています
いろいろな分野を勉強して多様化するニーズに対応しないといけません
| 固定リンク
« 迷信空手を打ち壊せ | トップページ | 分析 »
コメント