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2011/04/08

いざやってみると

合気道の達人、藤平光一氏の本を何冊か読みましたが
最大の力を発揮するには脱力することが大切であると書かれていました
力を出すために力を抜くという一見矛盾した見解に
本を読む上では納得しつつも
実際にどうやればいいのか体感することはありません
本で読むだけの知識の限界はあります
「力を抜く」というのは不要な力を抜くことであって
体中すべての力を抜いてしまえば立つことすらできません
必要最小限の力で動作をおこなう
つまりは必要とする力と不要な力の分別をすることの重要性を説かれているのだと思います
不要な力は必要な力に対してブレーキの役割を果たし
マイナス要因になり充分な力を発揮できないわけです

「コツ」という概念があります
「コツを飲み込む」「コツを覚える」の「コツ」です
「コツ」の本質とは「脱力」すなわち力の分別ができるということにあるのではないかと思うのです
やってみるとなかなかできないから「コツ」の習得に相当の修練を要するのです

Photo
(画像:ヨガジャーナル様より拝借しました)

最近私が通っているヨガ教室でよくやる「木のポーズ」です
これがなかなか難しくて片足で立つとグラグラして倒れてしまいます
足腰の筋力が衰えたのかなと思うと
意外にも私よりも年配の女性でも余裕でなさっておられます
どうやら筋力の量的な問題ではなさそうです
面白いものでふと思いついて力を抜けばこれがあっさりとできるんです

ここで脱力により力が発揮できるということを体感したのです
さらに面白いのは余計な事を考え出すとグラグラします
集中できないと脱力ができないのです
ここでの「集中」とはひとつのことを念じるというよりも
むしろ何も考えず無心でいること
頭の中を空っぽにした「集中」が大事
意識ではなく無意識のレベルのなると脱力が可能になり力が出ます
いえ、「力が出る」というよりも「力のコントロール」が可能になるといった感覚という方が正しいかもしれません

ここでもまた心が身体に与える影響の強さを感じざるを得ません
精神的な要素を身体感覚に融合させてみることの必要を感じます

この感覚をクラニオワークで再現できれば面白いかもしれません

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