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2011/03/16

将棋の駒

Miyage02
(画像は「やまがたへの旅」様より拝借しました)

将棋の駒です
我々日本人なら誰もが知っています
これらを将棋盤に並べるところから始まりますが
むかしゲームなどがあまりなかった時代ですと
将棋は大人から子供まで楽しめる娯楽のひとつでした
皆が頭を振り絞って手を考えます
我々素人の打つ手などしれています
「へぼ将棋王より飛車を可愛がり」こんな川柳もありますが
へたな手を打って「待った」をかけることもしばしばです

ところがプロは違います
一手どころか何手も先を見据えお互いの叡智をしぼり戦うのです
余談ではありますが私のいとこがプロの囲碁の棋士で活躍中なんですが
彼がまだ二十歳になるまえにエキシビションで大人3人を相手に
他所見しながら軽く相手をしていました
それだけ頭の中の浮かぶ事柄の量や質が違うということなんでしょう

将棋を知らない人にとっては駒もただの木切れに字が書いた物にしか映らないでしょう
きっとそれ以上でもそれ以下でもないはずです
将棋というものを知っていて初めて小さな木切れに「駒」という意味が生まれます
それだけではありません素人の打つ手に比べると玄人の一手には大きな意味が与えられます
そこには知恵や人格や生き様が乗り移ることもあるでしょう

何でもない木切れに価値を付与するのは人間そのものだといえます
私たちが使う技も同じようなものだと思います
いろいろな技があります
簡単な技もあれば難しい技もあります
しかしそれは技の優劣ではありません
技に対して何らかの価値を与えることによって初めて技は活きます
逆にそれなしにかけた技は活きてきません

技をかけるときどういう目的でどういう効果をもたらすか
そしてその次はどうやって展開していくかの組み立ても必要です
なかなか「詰む」まで考えがいかないのが実情です
まだまだ行き当たりばったりのことも多いのです
でもそういったやり方を目指していかないと
いつまでたっても行き当たりばったりでは進歩がありません
技に価値や意味を持たす
そんな施術ができればと思っています

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コメント

おはようございます!

将棋の駒って、見ていて、きりりと、
身が引き締まる?のは、何故でしょ。

技に、価値や意味を持たす施術・・・
なるほどと思います。

投稿: うさうさ | 2011/03/16 09:45

料理だって同じことだと思います
ひとつの食材でもいろいろな調理があって
その人の経験や発想があって活かされていくわけです
包丁という道具でも使う人の腕により出来上がりが変わりますからね

投稿: ひろ | 2011/03/16 09:53

こんばんは。
なるほど、深いと思います。
ひろさんの言葉はいつも心に響きます。
ありがとうございました☆

投稿: chipa | 2011/03/16 21:01

ひとつのことを突き詰めるといろいろなことに当てはまると思います
私の場合も考えつくまではいいのですが
いざ実行する段になってできないのが難しいところです

投稿: ひろ | 2011/03/17 07:17

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