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2011/03/01

寝狸

003

こんなものをいただきました
「寝狸」といいますが
元々の由来は信楽焼の狸にあります
商売の縁起物として有名な置物
災難よけの笠をかぶり
太っ腹で愛想のいいまるい顔立ち
徳利は「得」と「利益」をあらわし
「他を抜く」にかけたタヌキが
お店の前に立っているところも数多くあります

「寝狸」は商売繁盛の象徴の狸に比べるといかにもユルユル
徳利も持っていません

Nedanuki

実は釜揚げうどん桂ちゃんに飾ってあるこの「寝狸」のプロトだそうです
「徳や利益は浮世の風よ。今日も明日も感謝して自然の恵みに腹鼓み。待てば海路の日和あり。」
とても含蓄のある文句です
商売の目的といえる利益を「浮世の風」として
いいときもあれば悪いときだってある
だからそればかりを追い求めるのはよそう
寝狸は徳利を持っていません
ゴロリと寝ころび待ち構える様子すらありません
その姿はまさに「泰然自若」

むしろ今あるものを自然の恵みとして感謝する
その気持ちを持って自然体で生きることの大切さを説いていると思いませんか?

もちろん努力することは前提だと思います
すぐには思う通りにはいかないけれど
意外と時間が解決してくれることもある
そんな時には自然の一部として存在することが大切なんだよ
「待てば海路の日和あり」の言葉にそういう意味が込められている
・・・と私なりに解釈します
般若心経の「空」に通じるものがあるかもしれません

006

桂ちゃんとこのオカンからのプレゼントです


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コメント

あら!来れました。
昨日は、コメント入らず。
とぼとぼと帰りました。今日はどうかな?

素敵なプレゼント、頂かれましたね。
信楽焼の狸は、よく見かけますね。
言葉も、いいですね。

投稿: うさうさ | 2011/03/01 11:15

無事コメントを頂戴しました(笑

このお店でよくこの額を眺めていたので原版を探してもらったそうです
この言葉にほれ込みました

投稿: ひろ | 2011/03/01 12:18

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