推敲
「推(お)す」という言葉あります
普通は「押す」という字を使います
「敲(たた)く」という言葉があります
こちらも「叩く」という字を使うのが一般的
『僧は推す月下の門』という句を考えついた賈島(かとう)という人が
「門を推す」がいいか「門を敲く」の方がいいか迷って
何度も何度も口ずさみながら門を叩いたり押したりする手振りをして悩んだそうです
そんな中国の故事を語源とするのが「推敲(すいこう)」という言葉です
一度作った文章を悪いところがないか読み返して、修正することを意味します
今日発売の月刊トレーニングジャーナル
連載させていただいている「からだことばに学ぶ知恵」も
今回で12回目、まる一年間続きました
こちらのブログでもいろいろなことを書いてきましたが
気楽に書いているブログとは異なりけっこう緊張するんですよ
毎回、いろいろアドバイスをいただきながら書いているんですが
この一年で身に付いた習慣は「推敲」
最初のころは書きっぱなしで投稿しましたが
今では推敲のやり方が変わってきました
何度か読み返すことは最初からやってはいましたが
今と大きく違うのは書きあげた原稿を数日寝かせて
まったく違う頭に切り替えてから読んでみると
もっといい構成が浮かんできたり、悪いところが目についたりします
書いた直後に何度読み返しても、発想が切り替わらなければ気付かないことも多々あるんです
言ってみれば違う自分が過去の自分を見るようなもの
2~3日もすれば違う角度から対象を見つめることにより
いいアイデアが浮かんでくることを学んだわけです
これは原稿を書き上げるとき以外でも使えるやり方です
こういう経験が将来役に立つんですよね
一年でひとつお利口さんになれました
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コメント
こんにちわ!
まる一年間連載継続とは、素晴らしい。
ひろさんにとって、それって、財産に
なるのでしょうね。
投稿: うさうさ | 2010/10/10 17:25
なかなかお願いしてもこんな経験させてもらえるもんじゃありません
いつもいただくアドバイスにも感謝しています
無形の財産がずいぶんたまりました
投稿: ひろ | 2010/10/10 18:05
一年になるんですね。
広く大勢の人にお金を出して読んで頂くのですから、緊張するのが当然だと思います。
なかなか経験できない事ですが、オファーがあり、それが続いているのですから、凄い事だと思います。
これからも頑張って下さいね。
投稿: persian | 2010/10/10 23:28
懸命に走る一年という時間の短さを感じます
多くの人からご意見や期待に包まれるなかの緊張感は心地よくさえ感じました
自分自身ではパワーアップしたつもりですので楽しみながら続けられたらと思います
応援ありがとうございます
投稿: ひろ | 2010/10/11 07:00