歩くたんぱく質
2本脚の構造を持つたんぱく質「ミオシンV」が、脚を交互に前に出して移動する動画の撮影に、金沢大などの研究グループが初めて成功。10日(現地時間)の英科学誌「ネイチャー」(電子版)で発表した。分子を観察する原子間力顕微鏡(AFM)を約5年前に、1000倍速で実用化した高速AFMで撮影した。応用の幅を広げることで、ナノレベルの物質の解明が期待される。高速AFMで観察した結果、ミオシンVが脚を交互に後ろから前に回しながら出し、大またで歩く動きが初めて確認できた。歩幅は約36ナノメートル(ナノは10億分の1)で、人間なら百メートル10秒28で走る五輪選手並みの速さという。時折、足踏みして立ち止まるような仕草も見せた。ミオシンVは、メラニン色素や神経伝達物質などの物質を荷物として持ち、アクチン繊維に沿って移動する、細胞内の運搬役。動きのダイナミックさで知られる。
むかし解剖生理学を習ったときアクチンとミオチンというたんぱく質が滑り込むようにして筋収縮が行われるという滑走説というのが出てきました
もちろん実際にこの目で見たわけでもなく本の上でのイメージとして覚えただけのことに過ぎません
それが顕微鏡の技術が向上して実際に動いている姿を見ることができるようになったというから驚きです
それも走ったり足踏みしたりするというからなおさらのこと
ひょっとしたら足踏みは等尺性収縮のときの現象で
走っているときは等張性収縮のときの現象なんでしょうか?
実際の動きが確認できたら筋肉のもっと深いところにある秘密も出てくるかもしれませんね
楽しみです!
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コメント
歩くたんぱく質とは、興味深いお言葉。
そう言えば、今日は、ゴミ置き場の掃除当番で
登り坂を歩いたのですが、足の付け根が痛い。
(´ヘ`;) う~ん・・・
毎日、少しずつでも歩かないといけないなぁ。
投稿: うさうさ | 2010/10/14 22:57
股関節周りには重要な筋肉がいくつもあります
普段使わないので弱っていることは間違いなさそうですね
投稿: ひろ | 2010/10/15 07:02