医食同源
何でもこの言葉自体は日本で作られた造語だそうです
元々の漢方の考え方であることはいうまでもありません
食により病気を予防したり、あるいは治したりするという考え方です
漢方だけに限らず食事で健康を維持するという発想は世界中にあるようです
特定の病気を治す為に医学的に適用される特殊な場合もありますが
広く食が命を紡ぐことは誰もが知ることです
「これを食べたら病気が治る!」
センセーショナルな掛け声とともにスーパーの棚からその食品が消えるなどという現象も一時期ありましたが、パニック状態に陥った民衆がトイレットペーパーを買いあさった時代から何も変わっていないんじゃないかと冷ややかな目で見ておりました
騒ぎが収まると嘘のように誰もその話題を口にしなくなるというのは、その話の中身が嘘ではないとしても針小棒大に伝わったことだけは確かなんじゃないかと思うわけです
何事も大切なのは基本です
医食同源の基本はバランス良く食べること
何も毎日「体にいい食品」ばかりを食べることではありません
むしろ特定の食品を食べるというより、多くの種類をバランスよく食べることが大切なんだと思います
平成になってから脚気(かっけ)という病気が再び現れたそうです
膝のお皿の下を叩いて足が伸びるかどうかの検査(膝蓋腱反射テスト)をするアレです
脚気の原因はビタミンB1の不足が原因だそうですが
食糧事情がよくなった戦後、だんだん減少してきたのですが
平成になってさらに食糧事情がよくなったにもかかわらず
再び脚気が現れ出したのはいわゆるジャンクフードを大量摂取し
普通の食事をとる機会が少なくなりビタミンB1不足で脚気になる若者が多いんだとか
ジャンクフードといえば世間での批判も多々ありますが
悪い食べ物なのか?といえば私の考えは少し異なります
確かに大量に、頻繁に食べるとこのような問題も起こりえます
でもポテトチップスを年に一袋食べたらどうでしょう?
ハンバーガーを一ヶ月に一個食べたら病気になるでしょうか?
要するに食べ方の問題なんだと思います
ハンバーガーを飢えに苦しむ人に差し上げたとしたら
間違いなくいくつかの命は助かるだろうと思います
アメリカでハンバーガーの食べ過ぎで健康を損ねたということで訴訟が起きました
結果は知りませんが基本的に自己責任の問題だと思います
野菜を食べたらヘルシーで、肉や脂を食べたら健康に悪いというのも
食べ過ぎを前提とした言語道断の理屈だと思うのです
肉や脂も少量であれば必要不可欠な栄養素を提供してくれますが
美味しさに負けて食べ過ぎると健康を害します
野菜だって食べ過ぎたらお腹をこわすことでしょう
「過ぎたるは及ばざるがごとし」
この言葉が飽食の時代を過ごす我々にとって「医食同源」を解くカギになりそうな気がします
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コメント
こんにちは。
ホンマ、ひろさんのおっしゃる、とおりですね!
お酒でもそうですけど、適度なら楽しいええ酒になりますが、つい飲みすぎると、つぎの日キッチリ二日酔いですもん。
投稿: ヒデ | 2010/10/05 10:47
運動でも睡眠でも食事でも「適度」でないと逆効果になることが多いです
お酒の飲み過ぎがいけないことは毎朝痛感しております
投稿: ひろ | 2010/10/05 12:13
本当に仰る通りですね。
バランスよく・・・ですね。
投稿: persian | 2010/10/06 01:03
基本的には身体に悪いものなら食べません
たいていの場合食べ方に問題があるように思います
投稿: ひろ | 2010/10/06 07:00