試合前日
まだまだ暑いとは言えとりあえず暦の上では秋
秋と言えばスポーツがさかんになるシーズンです
まさかこんなに暑くなるとは思わずスポーツの予定を組んでしまった方も少なくないようです
個人的なレジャーでしたら中止や延期も可能ですが
大きな団体の大会なんかになると会場確保やスケジュールなどの問題もあるので暑いからという理由ではおいそれと延期するわけにもいかないのが実状
おそらく今月の後半あたりには祭日もあるでしょうから
日本全国でスポーツの試合が多く予定されているものと思われます
この間の土日でも試合があるからといって施術を受けて万全の態勢でのぞみたいという方がお越しになりました
以前から春と秋にはこんなニーズが多くなり
私としても単に身体を楽にするだけでは面白くないので
身体のクセを見抜き「こういうプレーが今しにくいのではないですか?」とかのアドバイスをするのが楽しみになります
またそこから長期的に見てどういう部位を鍛えればいいかやケガをしやすい弱点を指摘することもあります
次の試合では生かせなくとも本人が気づいていない身体の特徴を見抜いてアドバイスしてあげれば時間をかけて改善できることもあると思います
どこかに具体的な痛みがある方とはまた違ったやりがいを見いだすこともあるわけです
ただひとつだけ困るのは「明日、試合があるから何とかしてくれ」という方が何人かおられるということです
色々な手技療法がありますが、それらを受けた結果として発生するのは血流改善
この効果なしでは手技療法は語れないというほどこれをメインとする手技は多いのです
「この技で即座に身体がよくなる」なんて謳う人もいますが、多くの手技療法においてはそれは誤りだとも言えます
もちろん体感的には可動域が改善したり、楽になった印象も受けますが、実際身体の中で起こっているのは血流促進という事実がメインになることがほとんど
とりわけ古典的な技術になるほど身体に擬似的な攻撃を加えることにより、身体の機能として修復にかかろうとして血液をたくさん流し込むといったメカニズムで身体を治そうとするのです
だからこういった刺激を侵害刺激ともいいます
古典的な手技ではなく最新の手技療法といわれるものでさえ血流促進という機序とは関係のないテクニックは少ないのです
何が言いたいのかといえばこういった技を用いて施術をした場合、即座によくなるのではなく、単に血流改善を促す刺激が完了しただけであり、その時点から数日間の時間をかけて血液の流れが老廃物の除去や酸素とエネルギー源の運搬をしてくれていい状態へと導いてくれるのです
だから明日に試合がある場合にはその効果は理論上でいえば間に合わないということになるのです
だから施術の最大限の効果を欲するならば少なくとも2~3日前にはお越し願いたいのです
実際、それを理由としてお断りしたこともあります
なぜそこまで固いことをいうのかといえば場合によっては好転反応といって翌日には逆に身体がギクシャクしたり熱を持ったりして施術前より鈍い感じになることもあるからです
せっかく整体を受けて試合に臨んだのに逆効果だったりすると我々も嫌ですし、本人さんも泣くに泣けないところです
ずいぶん昔にはゴルフコンペの前日に猛特訓を敢行し
当日には筋肉痛でボロボロになった経験が自分自身にもあります
身体の仕組みを知らなかった時代だからこそやってしまった失敗ですが
何事も付け焼き刃ではなく計画的に行いたいものです
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コメント
こんにちわ!
難しいお話が、続いていますね。
「明日、試合があるから何とかしてくれ」と
言われて来られる方もおられるのですね。
なかなか、難しいですね。
とは言え、随分、涼しくなりました。
投稿: うさうさ | 2010/09/08 11:49
誰だって万全の構えで試合に臨みたいのですが
あまり直近となると効果が出ないばかりかかえってパフォーマンスが落ちることもあるんです
投稿: ひろ | 2010/09/08 12:47
低反発療法を使えば取りあえず明日は普通に運動することが出来ますよ 揉んだり指圧は駄目ですが 所謂手当てとさすりです 肌を撫でるように優しくリンパマッサージです オステオパシーにもある5グラムの負荷でやれば可能だと思います。
体険から
投稿: 永遠の青年 | 2010/11/22 10:32
やりようによってはいくらでも方法はありますよね
でも身体に変化が起こるという点ではその身体に馴染むまでの準備期間があった方がよりいいと思います
投稿: ひろ | 2010/11/22 12:32