空蝉
毎年この時期になるとセミの抜け殻を目にします
そして毎年同じようなブログの記事を書いているような気がします
春夏秋冬、それぞれの季節で何度も同じようなことを感じて年を重ねていくのでしょう
俳句の季語で夏を表す空蝉も
空虚なものとして現世の虚しさをニュアンスとして伝えます
「色即是空」の境地なんでしょうか?
この世にあるものはいずれはかなく滅びるという
いさかか悲観的な世界観が込められているように感じるのです
ところがどっこいこの世には質量保存の法則なるものがあります
私立文系出身の私が知ったかぶりで説明をすると馬脚を現すのがオチですからこのへんでカンニンしときますが・・・
この世にあるものは滅びて無くなるのではなく
姿かたちを変えて存在し続けるわけです
空蝉の中に在ったものは元気に空を飛び卵を生み次の世代に命をつなげるのです
セミの抜け殻だけを見つめてしんみりしているのも馬鹿馬鹿しいじゃないですか
「空即是色」
実態がないと思ってるところから何かが生まれるというのも事実です
セミの抜け殻を見て虚しさを感じ
秋が来る前にセミの死がいを見て寂しさを感じている間に
ちゃんと我々の見えない木の中に卵が産みつけられているのです
この力強さがいいじゃないですか
見えなけりゃ想像すればいいのです
我々にはそれができます
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コメント
こんにちわ!
セミの抜け殻を見ると、虚しさを感じる
それ、何となく分かるな。
毎日、大合唱のセミも、1週間位の命。
話は、変わりますが、
ひろさん、マンガ、お好きですか?
朝ドラの「ゲゲゲの女房」に出てくる
水木しげるさんのアシスタントで、
「つげ 義春」さん、ご存知かなぁ?
うちの旦那さんが、聞いてみて・・と。
投稿: うさうさ | 2010/08/08 11:44
命は繋がっていきますよね。
でも、一個人、一個のものはなくなっていく・・・。
それは辛いけどどうしようもないですね・・・。
投稿: persian | 2010/08/08 11:50
うさうささん
今、精一杯鳴いているセミもお盆を過ぎると少しずつ静かになっていきます
それでも我々が気付かぬうちに木に卵を産みつけ次の世代にバトンタッチしています
つげ義春さんの名前は忘れていましたが調べてみると「ガロ」という変わった雑誌で微妙に怖いマンガを描いていた方ですね
投稿: ひろ | 2010/08/08 12:15
persianさん
失われるものを悲しみ、生まれてくるものを喜び
それを何回も何回も重ねて年数が過ぎていくんですね
投稿: ひろ | 2010/08/08 12:17
こんにちは(*^^*)
繋がっていくんですね。。。
>失われるものを悲しみ、生まれてくるものを喜び
今の自分には、すごく心に響きます。
深いですね~
投稿: chipa | 2010/08/09 12:37
どこを見るかなんですよね
いつしか消え去るものを嘆いてもいいし
新しく生まれてくるものを喜んで過ごしても同じ時間なわけなんですね
始まりは終わりで同時に終わりは始まりってことになります
投稿: ひろ | 2010/08/09 12:51