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2010/07/06

慢性症状のメカニズム

オステオパシーの基本理念に
「構造と機能は互いに関係しあう」というのがあるんですが
「ウィズダム・イン・ザ・ボディ」という本の一説にこういう言葉が紹介されています
「機能とは働いている構造であり、構造とは働いた後の機能」
私も初めて読んだときにその意味が理解し難く
頭の中で噛み砕いて理解するのに時間がかかりましたが
その意味はおおむねこういうことです
人の体はいろいろな部位でそれぞれの動きがあるのですが
それがひとつのパターンに集約されていくとその構造自体が「機能」となり
一定のパターン化した動きの機能がいずれ時間をかけてその機能を遂行するのに最も適した状態に変化する能力をもっていて、新たなる構造を作り出していくということなんでしょう

この説明でも納得される方はあまりおられないでしょうね(笑
例えばスポーツ選手がある動きができるようになるため練習を繰り返します
100mを9秒台で走るために多くの時間を費やして練習をすると必要な筋肉が次第に作られ体の構造が変化して、いずれはその動きをするのに最もふさわしい体になります
上手く歌を歌うために練習を繰り返していると普段使わない呼吸筋が鍛えられ、音程を判断する脳のある部分が繊細な判断が可能になる程度に変化するでしょう
旨いうどんを作るために長い年月修行を積むと、小麦粉の具合が触っただけでわかるようになったり、温度や湿度などの具合を肌で感じて最もふさわしいやり方を選択できる感覚器官が鋭敏になることでしょう

これらのことは知識や理論を知っているのとは全く異なる次元の話であり、パターン化された身体機能がいずれは体の構造すら変えていくということです

むかし私がサラリーマンをしていたとき真夏に冬物のスーツを着て炎天下を歩いても汗ひとつかかなくなったことがありました
いいか悪いかは別にして、そういうふうに体が変化したことは間違いありません
ところが必要に応じて変化した体はすべて思うようにいくとは限りません
汗をかかなくなった分、皮膚がおかしくなり皮膚アレルギーがで出しました
数年間薬を飲み続けましたがいっこうによくならず
結局今の仕事にかわって汗をかくようになったら次第に治まりました

人の体はパターン化された動き(生活)のなかでそれに適した身体構造に変化してより簡単により快適にそれらの動きが可能になるわけなんですが、こういった弊害もおこりうることを知っておかなければなりません
スポーツ障害の多くもこういったことから発生するケースだってあります
ひとつの動作に対して適応すること自体が日常生活上でアンバランスを引き起こすこともあるのです

逆のケースも考えられます
運動不足がひとつの生活パターンとなっている場合その生活に必要充分な体に変化していくことも多いはず
これを「衰え」と呼びますが、いざ動かないといけないとき動けなくなり
さらには思わないとことまで関連して動きが悪くなることもあるわけです
世間で言う慢性症状の多くは長年営んできた生活習慣に原因があることは当たり前のように言われています

人の体は環境に応じて変化する
本来はすばらしい特性なんですが横着な生活、誤った習慣により逆の方向に働くことも知っておかなければなりません

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コメント

おはようございます!
ちょっと、早いでしょ?(笑
今日は、難しいお話ですね。
汗をかかなくなるって、体温調節が
上手く出来ていないって事かな。
汗をかくのは、いいとか言いますね。

投稿: うさうさ | 2010/07/06 09:45

上手に汗をかくということは体温調節機能だけじゃなしに
水分代謝機能にもかかわります
この時期は水分補給と並行して気をつけなければなりません

投稿: ひろ | 2010/07/06 12:01

人の体は環境に応じて変化する・・・

私は呼吸器の持病がある事は何度か書いてますが、今の仕事に就いた時、ホコリの多い職場なので心配でした。
最初はマスクをしていましたが、面倒なので、そのうちにマスクもしなくなりました。
布が沢山あり、ロックミシン7台が、多い時は塞がって、どんどん布が切られてホコリが出ます。
空気清浄機もつけていますが、ロックミシンの周りは凄い布ボコリです。
でも、この仕事に就いて、特に悪くなったとも思えないんです。
皆さんに、聞かれ「身体が慣れて来たんじゃないですか」と答えてましたが、本当に、この環境に身体が変化してきたのかもしれませんね。
2年前、レントゲンで胸(肺)に影があると言われ、CTも撮ったり、血液検査をしても、何なのかわからず、「布ボコリだったりして・・・」と冗談で言ってたのですが、去年の検診では異常なしでした。
ホコリに強い身体になったのでしょうか。

投稿: persian | 2010/07/07 00:12

私も縫製工場で育ち、専用の本縫いとオーバーロックのミシンがあったくらいですから誇り高き家庭で過ごしました
変化するといってもできることとできないことがありますが
ある程度環境になじむ能力は持ち合わせていると思いますよ

投稿: ひろ | 2010/07/07 07:03

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