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2010/06/01

耳をすませば

ブログをご覧いただいてる方だとご存じだとは思いますが
私、音楽がこの上なく好きだったりします
年々アーティストとのおつきあいも広がり
貴重な経験をさせていただきました
中でも驚くのはアーティストの耳の鋭さ
私が気づかない音を聞きとることにより
素晴らしいステージを造り上げていきます
ピアノ・ベース・ドラム・トランペット・サックス
さまざまな種類の音が音程を変えて繰り出される音楽
我々はそれらが融合したひとつの作品を聞くのみです
しかし彼らはそのひとつの音をピックアップして議論を始めます
感じ取る能力の違いをまざまざと見せつけられます

オステオパシーの技法でクラニオ・ワークというのがあります
Dr.サザーランド・インスパイアで派生した技法も含めるとその種類はかなりたくさんあります
その技法の中には頭蓋から身体の声を聞くというのが鍵とするものもあります
単純に頭蓋骨のずれを矯正すれば症状がなくなるというものではありません
身体の発する声をリスニングできることが前提なんだと思います
専門的な言い方になるといくつかの種類の「潮(タイド)」を聴き取るなんていいます

また身体から発するメッセージはクラニオ・ワークで言う「潮(タイド)」の他にもあると思うのです
私個人の考えであることをお断りしておきますし
きちんと確立したものでもない極めてあやふやな感覚的なものと申し上げておかなければなりません
エビデンスの欠片すらもないものですが
施術中にこういったことを感じることを大切にしたいと思うのです
そうすることにより身体中に起きていることのつながりを見つけだすことが可能になります
現場でひとの身体を触っているといくつかの事象に出会います
そのひとつひとつがバラバラに存在するのではなく
何らかの共通した項目が見つかることがあり
そのエッセンスこそが施術を進めていく上で一番大切なことのように思うのです

私がそれを聴き取れるかというと
なかなかそこまでは出来ていないのが現実なんですが
微細なる音を聴き分けることができれば
身体からリズミカルにいい音楽が流れるように思うのです


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コメント

おはようございます!
興味深く、読みました。
アーティストの耳の鋭さも、さることながら
ひろさんのお仕事、身体の声を聞くというのが
大切なのですね。
気分が乗っている時など、体がリズミカルに動く、
これは、関係ないかぁ(笑

投稿: うさうさ | 2010/06/01 09:49

プロの能力のすごさを目の当たりにするとドキドキします
聴き取る能力、聴き分ける能力・・・
プロがプロたる所以だと思います

病気やケガのときはなんとなく停滞した感覚になるでしょ
逆に身体の中のリズムがいい時には自然と表に出てくるんですよね

投稿: ひろ | 2010/06/01 10:22

アーティストはそうであって、本物のプロなんでしょうね。
頭蓋から身体の声を聞く・・・アーティストのそれより難しい気がします・・・。

投稿: persian | 2010/06/01 23:56

頭蓋のリズムも種類があって聞き分けがむずかしい・・・
といっても自分にもできませんけど

投稿: ひろ | 2010/06/02 07:39

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